tmf 株価は米国長期金利の動向に直接連動し、金利が低下すると上昇・金利が上昇すると下落する仕組みです。20年超米国債指数の日次3倍を目指すレバレッジETFであるため通常の債券ETFより値動きが大きく、短期間で大きな損益が発生します。
TMFの株価が今後どうなるか知りたい・ETFの仕組みとリスクを確認したい・買い時の判断方法を把握したい・tmf 株価も気になるという方に向けて、この記事ではTMFの基本情報・米国金利との関係・株価が上がる要因と下がる要因・買い時と売り時・TLTとの比較・リスク・保有期間・税金まで整理しています。
この記事は情報提供を目的としたものです。tmf 株価を含むTMFへの投資を推奨するものではありません。レバレッジETFは高リスクな金融商品であり元本割れの可能性があります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。
TMF 株価は何で動く?結論から解説
TMF 株価は米国長期金利の影響を大きく受ける
金利が下がるとTMFは上昇しやすい
TMFは20年超の米国長期国債を投資対象とするETFです。債券価格と金利は逆に動くため米国長期金利が低下するとTMFの基準となる債券価格が上昇し、TMFの株価は上がりやすくなります。
金利が上がるとTMFは下落しやすい
逆に米国長期金利が上昇すると保有する長期国債の価格が下落するためTMFの株価は下がりやすくなります。3倍レバレッジがかかるため通常の債券ETFより下落幅が大きくなります。
TMFは通常の債券ETFより値動きが大きい
20年超米国債の値動きを日次3倍で反映する
TMFは通常の債券ETFと異なり日次で3倍という設計のため、基準となる長期国債指数が1日で2%上昇した場合に約6%の上昇を目指します。値動きの振れ幅が非常に大きいです。
短期間で大きく上昇・下落する可能性がある
FOMCの発表・雇用統計・CPIなどの経済指標発表のタイミングに株価が急変動するリスクがあります。1日で10%以上動くケースも過去に発生しています。
TMF 株価を見る時は利下げ期待だけで判断しない
インフレ指標やFRBの発言も確認する
TMFの株価判断には米国金利の動向だけでなくCPI・PCEなどのインフレ指標・FRB高官の発言・FOMC声明の内容を総合的に確認することが重要です。
為替やレバレッジETF特有の減価にも注意する
ドル建てETFのため円高が進むと日本円換算のリターンが減少します。また日次リバランスによる減価というレバレッジETF特有のコストも長期保有では無視できません。
長期保有より短中期の戦略向き
買い時と売り時を事前に決める
TMFは利下げ局面・金利低下トレンドという明確なシナリオがある時期に短中期で保有することを前提に、買い時と売り時のルールを事前に設定することが重要です。
損切りラインを設定してリスクを限定する
想定と反対方向に動いた場合の損切りラインをあらかじめ決めておくことが高リスクなレバレッジETFを安全に扱うための基本です。
TMF ETFとは
TMFの基本情報
正式名称はDirexion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X Shares
TMFの基本情報ページでも確認できるようにTMFの正式名称はDirexion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X Sharesです。Direxion社が運用するレバレッジETFで米国の証券取引所・NYSE Arcaに上場されています。
20年超米国債指数の日次3倍を目指すETF
ICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Indexの日次リターンの3倍を目指すことを運用目標としたETFです。
TMFが投資対象とする資産
20年超の米国債
残存期間が20年を超える米国国債・USトレジャリーへの投資が主要な対象です。長期債は短期債より金利変動に対する価格感応度・デュレーションが大きいためTMFの値動きは特に大きくなります。
先物やスワップなどのデリバティブ
3倍レバレッジを実現するために現物の国債だけでなく金利先物・スワップなどのデリバティブ商品も活用されています。
TMFの3倍レバレッジの仕組み
基準指数が1%上昇した日に約3%上昇を目指す
基準となる長期国債指数が1日で1%上昇した場合にTMFは約3%の上昇を目指します。これにより通常の債券ETFより大きなリターンを狙えます。
基準指数が1%下落した日に約3%下落する可能性がある
逆に基準指数が1日で1%下落した場合はTMFも約3%下落します。リスクも3倍になることを必ず理解してください。
日次3倍である点に注意
複数日では単純に3倍にならない
重要な点としてTMFの3倍というのは日次でのリターン目標です。2日・1週間・1ヶ月という複数日をまたいだ期間では単純に基準指数の3倍にはならず、相場の状況によっては大きく乖離します。
毎日のリバランスで減価が発生する場合がある
レバレッジを維持するために毎日ポートフォリオを調整・リバランスします。価格が上下を繰り返す横ばい相場ではこのリバランスのコストが積み重なり価格が徐々に下がる「減価」が発生します。
TMFの経費率
一般的なインデックスETFより高め
TMFの経費率はレバレッジを維持するためのコストが含まれるため通常のインデックスETF(0.03〜0.2%程度)より高い水準にあります。
長期保有ではコストの影響を受けやすい
経費率が高い分、長期保有ではコストの累積がリターンを圧迫します。これも短中期向きとされる理由の一つです。
TMF 株価と米国金利の関係
債券価格と金利は逆に動く
金利上昇時は債券価格が下がる
金利・利回りが上昇すると既存の債券の相対的な魅力が下がるため価格が低下します。TMFはこの影響を3倍に増幅して受けます。
金利低下時は債券価格が上がる
金利が低下すると既存の高い利率の債券の価値が相対的に上がるため債券価格は上昇しTMFに有利な環境になります。
TMFは長期金利に敏感に反応する
20年超米国債はデュレーションが長い
デュレーションとは金利変動に対する債券価格の感応度を示す指標です。満期・残存期間が長い債券ほどデュレーションが長く金利変動の影響を大きく受けます。
金利変動による価格変動が大きくなりやすい
20年超の長期国債は短期国債と比べて同じ金利変動幅でも価格変動が大きく、そこに3倍レバレッジがかかるTMFは特に値動きが激しくなります。
利下げ期待が高まるとTMF株価は上がりやすい
FRBの利下げ示唆が材料になる
FRB・米国連邦準備制度理事会が利下げを示唆するFOMC声明・議長発言が出ると長期金利低下の期待からTMFが上昇しやすくなります。
長期金利の低下トレンドを確認する
FRBの発言だけでなく実際に米国10年債・20年債の利回りが低下トレンドに入っているかどうかをチャートで確認することが重要です。
利上げ・インフレ再燃時は下落しやすい
強い経済指標は金利上昇要因になる
強い雇用統計・好調な小売売上高など米国経済の強さを示す指標は利下げ期待を後退させて長期金利を上昇させるためTMFの下落要因になります。
インフレ率の再上昇に注意する
CPIやPCEが再び上昇するとFRBが利下げを急がなくなる・再利上げの可能性が意識されるためTMFには強いマイナス材料となります。
TMF株価を見る時に確認すべき指標
- 米国10年債利回り・長期金利の代表的な指標でTMFとの逆相関を確認する
- 米国20年債利回り・TMFの直接の投資対象に近い指標
- CPI・消費者物価指数・インフレ動向を把握する
- PCE・個人消費支出・FRBが重視するインフレ指標
- FOMC声明・金融政策の方向性を確認する
TMF 株価チャートから見る過去の値動き
TMFは金融政策の転換点で大きく動く
利下げ局面では急騰する可能性がある
TradingViewのTMFチャートページでも確認できるようにTMFは金融政策の転換点・利上げから利下げへの転換で大きな値動きを記録してきました。利下げ局面の入口では急騰するケースがあります。
利上げ局面では大きく下落する可能性がある
金融政策が引き締め方向に転換する局面ではTMFは大幅に下落します。3倍レバレッジのため通常の債券ETFより下落幅が大きくなります。
コロナショック時の株価変動
緊急利下げや量的緩和で上昇した局面がある
2020年のコロナショック時にFRBが緊急利下げ・量的緩和を実施した局面では長期金利が大幅に低下しTMFが急上昇しました。
市場混乱時には一時的に急落する場面もある
コロナショックの直後には株式と債券が同時に売られる全資産売りの局面でTMFも一時的に急落しました。市場混乱時には安全資産とされる米国債でも売られることがある点に注意が必要です。
2022年の利上げ局面での下落
急速な利上げでTMF株価は大きく下落した
2022年にFRBが急速な利上げを実施した局面ではTMFは過去最大級の下落を記録しました。長期金利の急上昇によって長期国債価格が大幅に下落しそこに3倍レバレッジが加わったため損失が著しく拡大しました。
レバレッジなしの債券ETFより損失が拡大しやすい
同じ利上げ局面でも通常の長期国債ETF・TLTなどと比べてTMFの下落率は数倍になり元本の大半を失った投資家も出ました。
最大ドローダウンの確認
過去には大幅下落を経験している
株探米国版のTMF情報ページでも確認できるようにTMFは過去に90%以上の最大ドローダウン・高値からの下落率を記録したことがあります。
元本の大半を失うリスクを理解する
TMFは元本の大半を失う可能性がある高リスクな商品です。このリスクを十分に理解した上で少額・余裕資金での投資に限定することが最低限の条件です。
過去チャートを見る時の注意点
過去の上昇が将来の上昇を保証するわけではない
過去のチャートでここで上昇したという事実が将来の同様の動きを保証するものではありません。
金利環境が変われば値動きも大きく変わる
金利環境・インフレ環境・FRBの政策スタンスが変化すればTMFの値動きパターンも変わります。過去チャートは参考の一つとして使い絶対視しないことが重要です。
TMF 株価が上がる要因
FRBが利下げを示唆する
FOMC声明や議長発言に注目する
FOMC・連邦公開市場委員会の声明・FRB議長の記者会見での発言が利下げ方向に傾くとTMFにとって強気な材料になります。
市場の利下げ期待が高まる
市場参加者の利下げ期待が高まると先を見越して長期金利が低下し始めTMFが上昇しやすくなります。
インフレ指標が低下する
CPIやPCEの鈍化が材料になる
CPIやPCEが市場予想を下回る・継続的に鈍化していくというデータが出るとFRBの利下げ余地が広がるという観測からTMFに有利な材料となります。
長期金利低下につながりやすい
インフレ鈍化は将来的な金利低下を示唆するため長期金利が先行して低下しTMFが上昇する動きにつながりやすいです。
景気後退懸念が強まる
安全資産として米国債が買われやすい
景気後退の懸念が高まると投資家がリスク資産から安全資産へシフトして米国債が買われやすくなります。債券価格の上昇がTMFにプラスになります。
債券価格上昇がTMFにプラスになりやすい
景気悪化局面ではFRBが利下げを余儀なくされるという観測も加わりTMFに強い追い風になる場合があります。
長期金利が明確に低下トレンドへ入る
米国10年債利回りの低下を確認する
米国10年債利回りが高値を付けてから明確に低下トレンドに入ったことを確認することがTMF購入の重要な判断材料になります。
20年超米国債価格の上昇を確認する
TMFの実質的な投資対象である20年超米国債の価格(TLTのチャートが参考になる)が上昇トレンドに入っているかどうかを確認してください。
リスクオフ相場になる
株式市場が不安定な時に債券が買われる場合がある
株式市場が大きく下落するリスクオフ局面では安全資産への逃避から米国債が買われてTMFが上昇するケースがあります。
ただし市場混乱時は一時的に債券も売られることがある
コロナショックのような全市場急落局面では債券も売られる全資産売りが発生することがあるためリスクオフ=TMF上昇とは限りません。
TMF 株価が下がる要因
米国金利が上昇する
長期債価格が下落しやすい
米国長期金利が上昇すると保有する20年超国債の価格が下落してTMFの株価も下がります。
3倍レバレッジで下落幅が拡大しやすい
金利上昇による長期債価格の下落が3倍に増幅されるためTMFの損失は通常の債券ETFより大幅に拡大します。
インフレ率が再上昇する
利下げ期待が後退する
CPIやPCEが予想外に上昇するとFRBが利下げを急がない・利下げを停止するという観測が広がりTMFの下落要因になります。
利上げ再開懸念が出る場合がある
インフレが再燃して利上げ再開が意識されると長期金利が急上昇してTMFに強い売り圧力がかかります。
FRBがタカ派姿勢を示す
利下げ時期が後ずれする
FRBがしばらく利下げをしない・現在の金利水準を維持するというメッセージを出すと利下げ期待が萎み長期金利が上昇してTMFは下落しやすくなります。
市場金利が上昇しやすい
FRBのタカ派姿勢は市場参加者の金利見通しを引き上げるため市場金利・長期金利も連動して上昇しやすくなります。
米国経済指標が強い
雇用統計や小売売上高が強いと金利上昇要因になる
予想を大幅に上回る雇用統計・小売売上高・GDP成長率などが出ると米国経済の強さが確認されてFRBが利下げを急ぐ必要がなくなります。これが長期金利上昇=TMF下落の流れになります。
景気が強いほど利下げ期待が弱まる
景気が好調なほど利下げの必要性が低くなるためTMFには不利な環境です。
レバレッジETF特有の減価が進む
横ばい相場でも価格が下がる場合がある
長期金利が大きく動かない横ばい相場でもTMFは日次リバランスのコストが積み重なることで徐々に価格が低下する減価が発生します。
ボラティリティが高いほど減価しやすい
上下の値動きが激しいほど減価が大きくなります。相場が荒れているが方向感がない局面ではTMFにとって特に不利です。
円高ドル安が進む
日本円換算ではリターンが減る
TMFはドル建てETFです。円高が進むと株価が上昇していてもドルを円に換算した際の受取額が減少します。
TMF株価が上がっても円換算で損する場合がある
例えばTMFが5%上昇でも円高が7%進めば円換算ではマイナスになります。為替リスクを常に意識してください。
TMFの買い時を判断するポイント
FRBの利下げ姿勢を確認する
FOMC声明で利下げ示唆があるか見る
FOMCの声明文で適切であれば政策を調整する・インフレが鈍化しているという表現が増えてくると利下げが近いシグナルになります。
FRB高官発言の変化を確認する
FOMC議事録・FRB高官のスピーチでタカ派的な発言が減りハト派的な発言が増えてきた場合はTMFの買い時を検討する材料になります。
インフレ指標の低下トレンドを確認する
CPIが鈍化しているか
CPIが数ヶ月連続して鈍化・目標の2%に近づいている局面は利下げ期待が高まりやすくTMFにとって有利な環境になりやすいです。
PCEが落ち着いているか
FRBが最重視するインフレ指標であるPCEが安定・低下傾向になっていることを確認してください。
米国長期金利の低下トレンドを確認する
10年債利回りが下がり始めているか
米国10年債利回りが高値を付けてから低下傾向に転じているかどうかをチャートで確認してください。高値から明確に低下し始めた局面がTMFの買い検討タイミングになります。
20年債利回りの動きも見る
TMFの直接の投資対象に近い20年債利回りの動きも確認してください。10年債と合わせて長期金利全体が低下トレンドにあるかを判断します。
チャートのトレンド転換を見る
移動平均線を上抜ける
TMFの株価が50日・200日移動平均線を下から上に突き抜けるゴールデンクロスのタイミングはトレンド転換のシグナルとして参考になります。
下落トレンドから反転しているか確認する
長期間下落が続いたTMFが底を打って反転上昇し始めているかどうかをチャートで確認してください。
一括投資より分割購入を検討する
金利動向は予測が難しい
金利がいつどの程度低下するかを正確に予測することは専門家でも困難です。最適な購入タイミングを完璧に当てることは難しいです。
数回に分けて買うことでタイミングリスクを抑える
一度に全額購入するのではなく2〜3回に分けて購入することで高値掴みのリスクを分散できます。
TMFの売り時を判断するポイント
利下げが市場に織り込まれた時
実際の利下げ開始後は材料出尽くしに注意する
TMFは利下げの期待を先取りして上昇することが多いため、実際に利下げが開始されると材料出尽くしとして売りが出る場合があります。
期待先行で上がった後の反落を警戒する
市場の利下げ期待が既に株価に織り込まれている状態で追加で買うと実際の利下げ後に下落するリスクがあります。
FRBが利下げ停止を示唆した時
金利低下余地が小さくなる
FRBがこれ以上の利下げは不要・利下げを一時停止するという姿勢を示すと長期金利の低下余地が限定され、TMFのさらなる上昇が難しくなります。
債券価格の上昇余地も限定されやすい
金利の低下余地が小さくなれば債券価格の上昇余地も限られるためTMFの利確を検討する時期になります。
インフレ再燃の兆候が出た時
CPIやPCEが再上昇する
一度鈍化していたインフレが再び加速する兆候がCPIやPCEに現れた場合は利下げが後退・停止するリスクが高まるためTMFの売りを検討してください。
長期金利が反発しやすい
インフレ再燃による利下げ観測の後退は長期金利の反発につながりTMFには強い売り圧力になります。
購入価格から大きく下落した時
15〜20%程度の損切りラインを事前に決める
購入前に損切りラインを設定してください。一般的には購入価格から15〜20%程度の下落を目安にする方法がありますが、投資家のリスク許容度に応じて調整してください。
感情で保有を続けない
いつか戻るはずという期待で損切りできずに塩漬けにすることはTMFのような高リスクETFでは特に損失拡大につながります。ルールに従って感情を排除した判断が重要です。
ポートフォリオ比率が高くなりすぎた時
値上がり後は利益確定も検討する
TMFが大きく上昇してポートフォリオ全体に占める比率が当初の目標を大きく超えた場合は利益確定・リバランスを検討してください。
目標比率から外れたらリバランスする
定期的にポートフォリオ全体のバランスを見直して目標配分に戻すリバランスを行うことをおすすめします。
TMFとTLTの株価・リスク比較
TLTとは
20年超米国債に投資するレバレッジなしETF
TLT・iShares 20+ Year Treasury Bond ETFはBlackRock社が運用する20年超米国債への投資ETFです。TMFと同じく長期国債に投資しますがレバレッジがない点が最大の違いです。
TMFと同じく長期金利低下の恩恵を受けやすい
TLTもTMFと同じく長期金利が低下する局面で上昇します。ただし値動きの幅はTMFより大幅に小さいです。
TMFとTLTの値動きの違い
TMFはTLTより値動きが大きい
同じ金利変動に対してTMFはTLTの約3倍の値動きをします。上昇局面での恩恵もTMFの方が大きいです。
下落時の損失も大きくなりやすい
TLTが10%下落した局面でTMFは約30%下落するという関係があります。損失の大きさを事前に把握してください。
経費率の違い
TMFはレバレッジコストが高い
TMFはレバレッジを維持するためのコストが加わるためTLTより経費率が高くなります。
TLTは長期保有しやすい
経費率が低くレバレッジ減価がないTLTは長期保有に向いています。
長期保有に向くのはどちらか
安定的な債券投資ならTLTが向きやすい
長期にわたって安定的に米国長期国債に投資したい場合はレバレッジなしのTLTの方が減価リスク・高ボラティリティがない分向いています。
短中期で大きな値動きを狙うならTMF
明確な利下げシナリオがある短中期の保有で大きなリターンを狙う場合はTMFの3倍レバレッジが活きます。ただし外れた場合の損失も大きくなります。
初心者が選ぶならどちらか
まずはTLTで債券ETFの値動きを理解する
債券ETFへの投資が初めての場合はTLTで長期金利と債券価格の関係・実際の値動きを体験してから理解を深めることをおすすめします。
TMFは仕組みとリスクを理解してから検討する
日次3倍の仕組み・減価リスク・為替リスク・最大ドローダウンを十分に理解した上でTMFへの投資を検討してください。
TMF投資で注意すべきリスク
減価リスク
日次リバランスで価格が目減りする場合がある
レバレッジを維持するための毎日のリバランスにより横ばい相場・ボラティリティが高い相場では徐々に価格が低下する減価が発生します。
レンジ相場では特に不利になりやすい
長期金利が上下に振れながら大きな方向感がない状態が続くとTMFの減価が特に大きくなります。
高ボラティリティリスク
1日で大きく上下する可能性がある
経済指標発表・FOMC・FRB高官発言のタイミングに株価が1日で5〜10%以上動くことがあります。
精神的な負担が大きい
大きな値動きが続くと精神的なストレスから感情的な売買判断をしやすくなります。投資前に心理的なリスク許容度を確認してください。
金利上昇リスク
予想に反して金利が上がると急落しやすい
利下げを期待してTMFを購入した後にインフレ再燃・強い経済指標で金利が上昇すると大きな損失が発生します。
利上げ局面では大きな損失になりやすい
2022年の急速な利上げ局面が示すようにTMFは利上げ局面で壊滅的な損失になるリスクがあります。
為替リスク
ドル建てETFのため円高に注意する
日本円で投資する場合、購入時より円高が進むと円換算のリターンが減少します。
円換算リターンは為替で変動する
TMFが上昇していても円高が同時に進めば円換算では損失になる可能性があります。
経費率のリスク
長期保有ではコストが積み上がる
TMFの経費率は通常のETFより高く長期保有では年々コストが積み重なってリターンを圧迫します。
横ばい相場ではコスト負担が目立ちやすい
価格変動がない・小さい局面では経費率と減価のコストだけが累積してマイナスリターンになるリスクがあります。
流動性・スプレッドのリスク
売買時の価格差を確認する
ETFには売値と買値の差・スプレッドがあります。市場が不安定な局面ではスプレッドが拡大してコストが増えることがあります。
米国市場の取引時間にも注意する
TMFは米国市場での取引時間・日本時間では夜間・深夜に売買されます。日本の昼間に取引したい場合はPTSや証券会社の対応時間を確認してください。
TMFは長期保有してよいのか
TMFは長期安定保有には向きにくい
日次3倍レバレッジは長期で減価しやすい
日次リバランスによる減価が長期間積み重なるとパフォーマンスが大きく損なわれます。TMFを長期保有すると減価コストが無視できない水準になります。
金利上昇局面では大きく資産を失う可能性がある
長期保有中に金利上昇局面が来ると大きな損失が発生します。長期保有中にどのような金利環境が来るか予測できないため長期安定保有に向いていません。
長期で持つなら配分を小さくする
ポートフォリオ全体の一部に限定する
長期保有するとしてもポートフォリオ全体の5%以内に限定することをおすすめします。配分が小さければ最悪の場合でも全体への影響を限定できます。
生活資金ではなく余裕資金で運用する
TMFへの投資は失っても生活に支障がない余裕資金の範囲内で行ってください。生活資金・緊急予備金のTMFへの投入は絶対に避けてください。
明確なシナリオがある時だけ保有する
利下げ局面を狙う
FRBが利下げ局面に入る・金利低下トレンドが始まるという明確なシナリオがある場合に限定して保有することをおすすめします。
出口戦略を決める
購入時にどの水準で利益確定するかどの水準で損切りするかを決めてから投資してください。
リバランスを前提にする
四半期ごとに比率を見直す
少なくとも四半期ごとにTMFのポートフォリオ内の比率を確認して目標配分に戻すリバランスを行うことをおすすめします。
目標配分から大きく外れたら調整する
TMFが大きく上昇してポートフォリオ内の比率が目標を超えた場合は利益確定を兼ねてリバランスしてください。
TMFのポートフォリオ配分の目安
保守的な投資家の配分
0〜5%程度に抑える
リスク許容度が低い・資産を守ることを最優先とする保守的な投資家の場合はTMFへの配分は0〜5%程度に抑えるか、無理に組み入れない選択も合理的です。
無理に組み入れない選択もある
TMFはすべての投資家に必要なETFではありません。リスクを取りたくない場合はTMFをポートフォリオに組み入れないことも一つの判断です。
中程度のリスク許容度の配分
5〜10%程度を上限に検討する
ある程度のリスクを取れる投資家でも5〜10%を上限の目安にしてください。
株式や現金とのバランスを見る
TMFへの配分を増やす分、株式や現金の配分とのバランスを見ながらポートフォリオ全体のリスクを管理してください。
積極的な投資家の配分
10〜20%程度でも高リスク
積極的にリスクを取れる投資家でも10〜20%程度の配分は依然として高リスクです。この水準でも金利が予想に反して上昇した場合はポートフォリオへの影響が大きくなります。
20%超は避ける
TMFへの配分が20%を超えると金利環境が悪化した際にポートフォリオ全体に深刻な影響を与えるリスクがあります。
TMFに集中投資しない
予想が外れると損失が大きい
金利動向の予測が外れた場合の損失を限定するためTMFへの集中投資は避けてください。
債券ETFや株式ETFと分散する
TLT・AGG・総合債券ETF・S&P500連動ETFなどと組み合わせることでポートフォリオ全体のリスクを分散できます。
HFEA戦略での活用
株式レバレッジETFとの組み合わせ
HFEA・Hedgefundie’s Excellent AdventureはSSO・UPRO・株式3倍ETFとTMFを組み合わせた高レバレッジ戦略として知られています。
高度で高リスクな運用方法として理解する
HFEA戦略は複数の高リスクETFを組み合わせた非常にリスクが高い運用方法です。十分な知識と高いリスク許容度がある方にのみ検討できる戦略です。
TMFの分配金と税金
TMFの分配金の特徴
月次で分配金が出る場合がある
TMFは月次で分配金が支払われる場合があります。ただし分配金の金額は変動し支払われない月もあります。
分配金だけで投資判断しない
分配金は株価の一部が支払われる形になるため分配金が出ても株価がそれ以上に下落していればトータルのリターンはマイナスです。分配金利回りだけで判断しないでください。
分配金利回りを見る時の注意点
株価下落で利回りが高く見える場合がある
株価が大幅に下落した後は分配金が変わらなくても計算上の利回りが高く見えます。この見かけの高利回りに惑わされないでください。
トータルリターンで判断する
分配金だけでなく株価の変動を含めたトータルリターンで投資の成否を判断してください。
売却益にかかる税金
米国ETFの売却益には原則20.315%の税金がかかる
TMFなどの米国ETFの売却益は日本の税法上約20.315%・所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%の税金がかかります。
特定口座なら税金処理を簡略化しやすい
特定口座・源泉徴収ありを選択すると証券会社が自動的に税金を計算・納付してくれるため確定申告が原則不要になります。
分配金にかかる税金
米国源泉税と日本での課税がある
米国ETFの分配金には米国での源泉税・10%が差し引かれた後、さらに日本での課税が行われる場合があります。
二重課税に注意する
米国と日本での二重課税を回避するために外国税額控除を活用できる場合があります。
外国税額控除
確定申告で一部控除できる場合がある
米国源泉税として差し引かれた分を確定申告で外国税額控除として申告することで二重課税を一定程度緩和できる場合があります。
利用する場合は取引報告書を保管する
外国税額控除の申告には証券会社から発行される年間取引報告書・特定口座年間取引報告書が必要です。大切に保管してください。
TMFを買える証券会社
SBI証券
米国ETFの取扱銘柄が豊富
SBI証券のTMF詳細ページでもTMFの情報を確認できます。SBI証券は米国ETFの取扱銘柄数が国内最大級で、TMFの売買に対応しています。
米国株投資を幅広く行いたい人に向く
米国株・米国ETFを幅広く取引したい方にSBI証券は向いています。手数料・スクリーニング機能・情報の充実度から使いやすいプラットフォームです。
楽天証券
楽天ポイントや楽天経済圏との相性がよい
楽天証券は楽天経済圏のサービスを日常的に使っている方との相性がよく、楽天ポイントを活用した投資も可能です。
米国ETFの情報を確認しやすい
楽天証券も米国ETFの取扱が充実しておりTMFを含む米国レバレッジETFの売買ができます。
マネックス証券
米国株情報や分析ツールが充実している
マネックス証券は米国株・米国ETFの詳細な情報・分析ツールが充実しており、TMFの詳細を調べながら投資判断を行いたい方に向いています。
米国ETFを詳しく調べたい人に向く
銘柄スクリーニング・財務分析ツールを使って米国ETFを比較・分析したい方にはマネックス証券の情報環境が有益です。
証券会社を選ぶポイント
- 米国ETFの取扱有無・TMFが取り扱われているか確認する
- 為替手数料・ドル円の為替コストを比較する
- 売買手数料・米国ETFの売買手数料を確認する
- 特定口座対応・米国ETFが特定口座の対象になっているか確認する
- アプリや取引ツールの使いやすさ・外出先での確認・取引のしやすさを確認する
TMF 株価に関するよくある質問
TMF 株価は何に連動しますか?
20年超米国債の価格変動に日次3倍で連動することを目指します
TMFはICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Indexの日次リターンの3倍を目指して運用されます。20年超米国債の価格が上がるとTMFも上昇・下がるとTMFも下落します。金利と債券価格が逆に動くためTMFの株価は米国長期金利の動向に連動します。
TMFの株価は金利が下がると上がりますか?
一般的には長期金利が下がると上昇しやすい傾向があります
米国長期金利が低下すると長期国債の価格が上昇するためTMFも上昇しやすくなります。ただし日次3倍の設計のため減価・為替・ボラティリティなどの要因もリターンに影響します。
TMFは長期保有に向いていますか?
日次レバレッジによる減価があるため、長期安定保有には向きにくいです
日次リバランスによる減価・高い経費率・金利上昇局面での大きな損失リスクがあるためTMFは長期安定保有には向いていません。明確なシナリオがある短中期での保有を前提にしてください。
TMFの買い時はいつですか?
利下げ期待、インフレ鈍化、長期金利低下がそろう局面が検討材料になります
FRBが利下げを示唆・CPIやPCEが鈍化トレンド・米国長期金利が低下トレンドに入るという3つの条件が重なる局面がTMF購入を検討するタイミングです。ただし予測は難しいため分割購入をおすすめします。
TMFとTLTはどちらが初心者向きですか?
値動きが比較的穏やかなTLTの方が初心者には理解しやすいです
TMFは3倍レバレッジによる大きな値動き・減価リスクがあるため仕組みの理解が必要です。まずはレバレッジなしのTLTで債券ETFの値動きと金利との関係を理解してからTMFへの投資を検討することをおすすめします。
TMFはNISAで買えますか?
米国ETFの取扱やNISA対象可否は証券会社ごとに確認が必要です
NISAで米国ETFが購入できるかどうかは証券会社によって異なります。またレバレッジETFがNISAの成長投資枠の対象になっているかどうかも確認が必要です。利用する証券会社の公式サイトで最新の情報を確認してください。
TMF 株価が大きく下がったら買い増ししてよいですか?
金利上昇トレンドが続いている場合はさらに下落する可能性があるため慎重に判断します
TMFが大きく下落した局面での買い増しはナンピン買いの判断になります。金利上昇トレンドが継続している場合はさらに下落するリスクがあります。買い増しはファンダメンタルズ・金利環境・インフレ動向を確認してから冷静に判断してください。
まとめ|TMF 株価は米国長期金利と利下げ期待を見ながら慎重に判断しよう
TMFは20年超米国債指数の日次3倍を目指す高リスクETF
tmf 株価の観点でも、TMFはDirexion社が運用する20年超米国債指数の日次リターンの3倍を目指すレバレッジETFです。通常の債券ETFより値動きが大きく1日で5〜10%以上動くこともある高リスク商品です。
TMFの株価は米国長期金利の低下で上がりやすく、金利上昇で下がりやすい
債券価格と金利は逆に動くためTMFの株価は米国長期金利の動向に直接連動します。FRBの利下げ期待・インフレ鈍化・景気後退懸念という要因がTMFを上昇させる一方、金利上昇・インフレ再燃・FRBのタカ派姿勢がTMFを下落させます。
買い時はFRBの利下げ姿勢・インフレ鈍化・長期金利低下を確認する
FRBが利下げを示唆・CPIやPCEが鈍化トレンド・米国長期金利が低下トレンドという3条件が重なる局面がTMF購入を検討するタイミングです。金利予測は難しいため分割購入でタイミングリスクを分散することをおすすめします。
減価リスク・高ボラティリティ・為替リスクがあるため長期保有には注意する
日次リバランスによる減価・高い経費率・3倍レバレッジによる高ボラティリティ・円高による円換算リターンの減少というリスクがあるためTMFの長期安定保有は推奨されません。明確な利下げシナリオがある短中期での活用が現実的です。
投資する場合は少額配分・損切りルール・出口戦略を決めてから行う
TMFへの投資を検討する場合は、tmf 株価も確認しながらポートフォリオ全体の5〜10%以内の少額配分・購入価格から15〜20%下落での損切りルール・利益確定の出口戦略を事前に決めてから行ってください。余裕資金の範囲内で損失が出ても生活に影響しない金額での運用が鉄則です。