アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信とは
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信とは、米国株対象のアクティブファンドです。継続成長性のある企業を投資対象としており、インデックスファンドのe-MAXISと並び国内の投信で圧倒的な人気を誇っています。
特に企業選びに定評があり、アクティブファンドのなかでは随一といえるでしょう。資産ポートフォリオはインデックスを中心しつつも、アメリカまわりでアクティブを購入し分散投資を実現したいという投資家に、特に人気があります。
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の投資対象
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の4つのコース
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の組入れ銘柄
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の手数料
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の投資対象
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の投資対象は、持続的な成長企業です。マザーファンドを通じて、以下の企業選び方針を指標にポートフォリオを構成します。
企業選びの第一の基準は、高い収益性の持続力です。経営陣の優秀さやビジネスモデルの独自性など、獲得シェアの安定性による高い収益性を持続できる企業を選びます。第二の基準は財務健全性です。貸借対照表(BS)が安定しているなど、強固な財務体質を有する企業に焦点を定めます。
第三の視点は高い投資効率です。投資することにより、高い利益を生みだすことのできる投下資本利益率(ROIC)を重視します。これから10年後の高収益を取りにいくよりも、ある程度地盤となる事業があり、収益獲得段階にある企業が好まれます。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の4つのコース
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は為替ヘッジのあるAコースと、為替ヘッジのないBコースに分かれています。また毎月決算型の為替ヘッジがあるCコース(予想分配金提示型)と、Cコースの為替ヘッジがないDコースに分かれています。
予想分配金提示型とは最近流行っている形態で、決算の前営業日に分配金が知らされます。分配ルールが明確でわかりやすい仕組みといえるでしょう。
また、為替ヘッジとは所有株が円高になって基準価格が値下がりすることを抑える仕組みです。為替の影響が受けにくくなる一方、仮に円安になっても為替益が期待しづらいという側面があります。またヘッジする手数料もかかります。
円安寄りのときに購入したときは為替ヘッジを利用するのも1つの考え方ですが、そもそもアクティブファンドで利益創出を目指している銘柄であるため、4つのコースのなかで最も人気があるのは為替ヘッジなしの予想分配金提示型であるDコースです。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の組入れ銘柄
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の組み入れ銘柄の特徴です。投資先上位はApple社やfacebook(Meta)社などIT・ソフトウェアの大手です。またユナイデッドヘルスケアGなど医療・ヘルスケア株が多いことも特徴といえるでしょう。
もともと金利敏感株を組み入れる特徴のあるファンドでしたが、近年はFRB(連邦準備理事会)が金融引き締めを示唆しているため、金利敏感株から景気敏感株にシフトしているといわれています。このあたりは市況と相場推移を見た変動的な方針のため、マーケットの変化に合わせて注意していきましょう。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の手数料
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の手数料にはまず購入時手数料があります。購入価格と購入口数を乗じて得た金額に、販売会社が別に定める購入時手数料(税抜3.0%)を必要とします。
さらに信託財産から支払う手数料として、年率1.57%の運用管理費用(信託報酬)が必要です。信託報酬は所定の割合にもとづいて、委託会社・販売会社・受託会社に分配されます。
そのほかの費用として、金融商品などの売買委託手数料や外貨建資産の保管費用、租税などがあります。当該ファンドに限らず、投資信託の費用合計額は投資家の所有期間によって異なるため、一概に記載することができません。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のメリット
アクティブファンドとして安定した人気のあるアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信ですが、ほかの投資信託と比較したときに、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- アライアンス・バーンスタイン投信に期待できるリターンとは
- アライアンス・バーンスタイン投信を少額投資で持つトレンドに
アライアンス・バーンスタイン投信に期待できるリターンとは
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は金利敏感型のため、引き下げ局面においては基準価格が上がりやすく、高いリターンが期待できます。実際に目論見書を見ると2019年~2021年にかけて年間収益率は高く、20%台から40%台を期待することができました。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信を資産ポートフォリオの中心に据え、安定性の高いインデックスファンドともにある程度塩漬け状態(趨勢に応じて銘柄替えの必要性が低い)という局面が続いていました。
今後のアメリカは景気後退局面に入るため、適切タイミングで購入株の見直しを行い、基準価格の値下がりリスクを最低限に抑えることが期待できます。
値下がりが懸念される投信は米国株だけではなく全世界(日本も含む)共通のトレンドのため、生活需要株などを積み増しながら堪えてくれるのではないかという期待感です。いわば好景気のときに支持されやすいアクティブファンドっぽさのない投信という見方ができるものといえるでしょう。
アライアンス・バーンスタイン投信を少額投資で持つトレンドに
今後は景気の後退によりインデックスファンドを資産ポートフォリオの中心としつつ、少額投資でアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信を所有するトレンドが流行るのではないでしょうか。
おそらく2024年開始のNISA新制度にはこの投信は含まれないため(現在のつみたてNISAには含まれています)、NISAつみたて投資枠(旧つみたてNISA)の理想的銘柄で安定推移の投信分を確保しつつ、直接購入で当該ファンドを買う動きがトレンドになると分析することができます。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のデメリット
ではアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のデメリットはどのような点なのでしょうか。繰り返しになりますが当該ファンドは金利敏感型なので、景気後退に強い側面がありました。
ただ2023年以降が金利引き下げからの景気後退が予期されているため、これまでのリセッション(景気後退局面)とは性格が異なります。アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のデメリットというより、先の見えなさといえるでしょう。
- アライアンス・バーンスタイン投信の購入手数料と信託報酬は高い?
- 2023年以降のアクティブファンドとの付き合い方
- ファンドの見定めではタコ足配当の可能性に注意を
- 分配金を受け取れない代わりに複利に期待できる
- アライアンス・バーンスタインはつみたてNISAで購入できない?
アライアンス・バーンスタイン投信の購入手数料と信託報酬は高い?
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投資の購入手数料は高額です。そもそも経済指標に寄らず、個別株をチェックして最大利益を目指すアクティブファンドはインデックスに比べて手数料が高いですが、アクティブファンドのなかでもバーンスタイン投信は高額報酬のグループに含まれます。
当該ファンドと人気を分けるインデックスファンドのe-MAXISの20倍弱です。当該ファンドで資産ポートフォリオを組むときは、高額手数料による目減りを必ず計算するようにしましょう。
2023年以降のアクティブファンドとの付き合い方
2023年以降は暫くカントリーリスクの高い状況が続きます。アメリカ大統領選挙に向けての動きや利下げ、ロシアとウクライナの戦争などです。資産ポートフォリオの中心をアクティブファンドにするのはあまりお勧めできませんが、これだけ事前にリセッションが来ると示唆されている後退局面もなかなか無いため、プロフェッショナルの目利き力が問われます。
運用実績の良し悪しや信託報酬の金額のみならず、継続性の無い局面に対してどれだけ強さを持つファンドなのかを検討することも、アクティブファンドを軸とした今後のポートフォリオ構築の鍵となるでしょう。
ファンドの見定めではタコ足配当の可能性に注意を
タコ足配当とは、ファンドが十分な運用益が無いにも関わらず、資産を切り崩して配当金を出すことです。購入者にとって短期的には配当金が受け取れる良い面が見えるものの、長期的には資産は目減りするため、投資家ファーストとはいえません。
タコ足配当の投信は2000年代初頭に高齢者を中心にブームになりました。公的年金のみの収入になった高齢者の不安を受け止めるように毎月分配を打ち出したものの、実は投資資産を分割して支払っていたという顛末です。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の「予想分配型」は、配当金を出す基準をあらかじめ明確にすることで、タコ足配当の懸念を除去しているといえます。
分配金を受け取れない代わりに複利に期待できる
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の分配金に関する高い基準は、一見投資家のことを優先していないようにも映ります。ただ、分配金として出さない運用資金は複利が期待できるため、最終的には投資家に戻ってくる、という考え方ができるのも1つの見解です。
現時点のメリットを重視しているのか、それとも最終的なメリットがより大きくなることを優先しているのか。ファンドの考え方は時に長期的に見ることも大切です。
アライアンス・バーンスタインはつみたてNISAで購入できない?
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のDコース(予想分配型の為替ヘッジ無し)は現行のつみたてNISAに含まれています。ただ、2024年から開始されるNISA新制度のつみたて投資枠には含まれないのではないかという指摘はSNSなどで指摘されているため、現有者は資産ポートフォリオの見直しが必要です(2023年3月現在つみたて投資枠のラインナップは運用各社から発表されていません)。
配当金の非課税メリットが強いNISAから外れてしまうことはデメリットのため、推移を見守っていきましょう。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の評判・口コミ
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の評判と口コミです。アクティブファンドのため、加入者には投資家として一定の経験がある方が多いと見受けられます。その分SNSでも饒舌(かつ辛口)の印象が強いファンドでもあります。
- Aコースの評判・口コミ
- Bコースの評判・口コミ
- Cコースの評判・口コミ
- Dコースの評判・口コミ
Aコースの評判・口コミ
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のAコースは為替ヘッジありコースです。円安基調で投信を積み増している方で円高振れをリスクと捉えている方にお勧めです。運用実績単体での資産形成に期待できる一方、為替ヘッジのコストを意識しなければならない側面もあります。
Bコースの評判・口コミ
Bコースは為替ヘッジの無いコースです。運用コストは低い一方、為替差損のリスクがあります。
アライアンスバーンスタインはBを保有ですが、取り敢えず永く保有予定。
引用:Twitter
NISAで70万円入れているアライアンスバーンスタイン b、やっとプラスになってた。 6万円ほど。
このまま上がっていったら嬉しいのになー。現実は山あり谷あり、だろうな。引用:Twitter
アライアンスバーンスタインBを2021/6/22に購入した100万円が17%の含み益でした。債券投信からの入替でした。信託報酬年1.727%なので、購入するか考えたが結果オーライ。
引用:Twitter
Cコースの評判・口コミ
Cコースは予想分配金提示型の為替ヘッジありです。
アライアンスバーンスタイン米国成長C,Dを4月から配当額がすごくて喜んでましたが、普通に配当無しのETFや投資信託に入れていればもっとプラスになっていたかもしれないと思ってしまいます
引用:Twitter
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のCコースが致命的で、配当が半年以上もらえていません。
引用:Twitter
Dコースの評判・口コミ
Dコースは予想分配金提示型の為替ヘッジなしです。いわゆる投信アカウントのなかでは、圧倒的に人気があります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信人気やね!Aコース以外のB・C・Dコースが流入額ベスト10に入ってる!!
引用:Twitter
Dコースは約10%の素晴らしい上昇でした。
引用:Twitter
ABCDそれぞれ支持する声があるのが特徴的ですが、とりわけ人気のあるDコースに声が集まっている印象です。投資信託に慣れている人は為替ヘッジ無しを敬遠する一方、堅実な資産運用を検討している方は為替ヘッジありを選ぶ傾向があります。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の運用実績
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は2019~2021まで好業績だったものの、2022年に著しくパフォーマンスが急落しています。別会社の国内運用会社主体ファンドではコロナの本格化した2020年夏に急落し、そこから上昇基調のため、独自の動きという印象を持ちました。為替ヘッジの有無に関わらないため、AコースもBコースも同様の動きです。予想分配金型も半年間以上分配金が出ていないという話をSNSに上げられているため、今後の盛り返しに期待です。
とはいえアクティブファンドのなかでは一番人気、投資信託全体でも5番目に入る人気のアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信です。記事執筆時に緊急ニュースで入ってきたシリコンバレー銀行の破綻には予断を許しませんが(2023年3月現在)、必ず挽回してくれるでしょう。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の今後の見通し
アメリカの景気後退のなかで、アクティブ運用を全面に出すアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の今後の見通しが注目されています。Dコースを中心に長期所有の性格も強いファンドですが、米国の景気後退を受けて2022年の停滞が続かないか、強く懸念されています。
連邦準備理事会(FRB)のトップ周辺からも金利引き締めを示唆するような声が聞こえ始めてきました。上記でも概要を書きましたが、2023年3月にシリコンバレー(SVB)銀行の破綻というニュース速報が入り、アメリカのITやスタートアップが影響の見通しに追われています。
特にIT領域には大きなダメージだと考えられます。2008年のリーマンショックでアメリカ産業界は大きな被害をこうむりましたが、今回の件を同等のニュースを見る向きさえあるようです。すぐにはわかりませんが、アクティブファンドの運用見通しにも大きな影響があると思われます。
アクティブファンドの代表格であるバーンスタイン投信にどのような影響があるのか、発表されていくレポートなどを精査していきたいところです。傾向としてはシリコンバレーを評価する投資銘柄が並んでいるファンド、という感想を持つ方が多いでしょうか。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信への投資におすすめの証券会社
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の購入をするのにおすすめの販売会社はどこでしょうか。ファンドを購入をするには、窓口となる証券会社の特徴も理解したうえで検討していきましょう。
- SBI証券|業界でトップクラスの口座と銘柄数
- マネックス証券|米国株と中国株の充実は最高レベル
- 松井証券|信用取引に強く、手数料の安さでも評判
1. SBI証券|業界でトップクラスの口座と銘柄数
- 業界でトップクラスの口座数と銘柄数
- NISAやiDeCoなどの取扱い実績も豊富
- 購入時・売却時の取引手数料が安い
大手のSBIホールディングスが運営するSBI証券は、知名度も高い証券会社です。米国株の取扱実績が豊富のため、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信をSBI証券のみで運用している方も多いです。NISAは詳しくないけれどつみたてNISAを年40万円のみSBI証券で所有しているという方も多いのではないでしょうか。
2. マネックス証券|米国株と中国株の充実は最高レベル
- 米国株と中国株の充実は最高レベル
- IPO完全抽選という平等なスタンス
- 支払った手数料を一定程度までキャッシュバックするプログラム
ふたつめはマネックス証券です。もともと強い中国株のみならず、米国株でも評価を上げています。グループとして暗号資産に力を入れるなど、次代のトレンドを取りに行くスタンスも頼もしい証券会社です。中国とアメリカは世界で覇権を争っている印象ですが、実は通貨(アメリカドルと中国元)は同じ動きをする傾向にあります。そのあたりの分析も同社は知見を有しています。
3. 松井証券|信用取引に強く、手数料の安さでも評判
- もともとは信用取引に強い
- 手数料の安さでも評判
- NISAの手数料を永年無料にするなど先進的な試みも
老舗の松井証券もお勧めです。日本株取引には自信を持っているため、日本株のインデックスを中心にしながらアクティブでアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信を組み合わせるのもお勧めです。手数料の安さも評判なので、最初の投資信託を始める証券会社として、違和感なく始められます。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の評判・口コミおさらい
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の特徴から口コミによる評判をお伝えしました。アクティブファンドのなかで高い人気のある投信ですが、手数料の高さを懸念する声もあります。
今後のリセッション局面のなかでどのような立ち位置になるかも懸念する評判や口コミも目立ちました。ファンドの特徴を活かし、最も期待できるポジションで資産形成に寄与させていきましょう。
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