ダブルブレイン(ブル・マイルド)とは
ダブルブレインとは「野村アセットマネジメント」が提供する金融商品です。ダブルブレインには「ブル」と「マインド」2種類のファンドが用意されており、それぞれリスクとリターンの大きさが異なります。
また「ダイバーシファイド戦略」と「ターゲットリスク戦略」を併用しており、投資家のリスク許容度に応じた資産運用ができることも特徴です。投資対象が幅広く、リスクヘッジしやすいという魅力もあります。
そして野村アセットマネジメントは、ダブルブレインの運用をイギリスの大手資産運用会社「マングループ」に委託しています。そのことにより、投資家からは高い信頼性を評価されています。
ダブルブレインの特徴
ダブルブレインは、投資対象として幅広い選択肢を持ち、ダイバーシファイド戦略やターゲットリスク戦略を採用している投資ファンドです。大手資産運用会社であるマングループが運用しているため信頼度が高く、手数料が比較的安いことも特徴です。
- 投資対象は世界500以上の市場の株式など
- マングループに運用を外部委託している
- ダイバーシファイド戦略で絶対収益の獲得を目指す
- ターゲットリスク戦略で安定収益の獲得を目指す
- ダブルブレインの購入手数料・信託手数料
投資対象は世界500以上の市場の株式など
ダブルブレインは、世界500以上の市場を投資対象としています。株式、債券、金融商
品等に関連するデリバティブ取引など、幅広い金融商品に投資可能です。
投資対象が多様であることで、リスク分散しやすくなります。それにより、安定したリターンを期待しやすいです。
特にダブルブレインでは、高度なテクノロジーに裏付けされた戦略に基づき、ポートフォリオを構築しています。よって、さらなる安定性と高い投資効果を期待しやすくなります。
マングループに運用を外部委託している
野村アセットマネジメントは、ダブルブレインの運用について、イギリス資産運用会社であるマングループに外部委託しています。
マングループは、イギリスのロンドンに本社を置く、世界最古かつ最大級のヘッジファンドです。1783年に設立され、現在はGLGやFRMなど複数のヘッジファンド運用会社を傘下に抱えており、米国やオーストラリア、中国などの主要市場にも拠点を置いています。
ダブルブレインは、マングループと連携していることからも、高い運用実績が期待できると考えられます。各種データも、マングループから提供されたものを公開しているため、 信ぴょう性は比較的高いといえるでしょう。
ダイバーシファイド戦略で絶対収益の獲得を目指す
ダブルブレインは、投資戦略のひとつとしてダイバーシファイド戦略を採用しています。
ダイバーシファイド戦略とは、株式や債券などの投資対象を用いて、絶対収益の獲得を積極的に目指す資産運用方針のことです。よりわかりやすくいうと、投資対象をショートまたはロング両方でポジション保有することで、市場の上昇・下降トレンドにかかわらず利益を狙いにいきます。
ダブルブレインにおけるダイバーシファイド戦略では、24時間体制の取引システムや、さまざまなデータに裏付けられた独自の手法により、ポジションを機動的に調整できます。あらゆる状況の変化にすぐ対応できるため、リスクを抑えつつ利益の最大化を狙えます。
ダブルブレインは、このような特徴を持つダイバーシファイド戦略により、短期的にも長期的にも利益を得ることが可能です。
ターゲットリスク戦略で安定収益の獲得を目指す
ダブルブレインはダイバーシファイド戦略に加えて、ターゲットリスク戦略も採用しています。ターゲットリスク戦略とは、投資対象をロングポジションで持つことで、安定した収
益の獲得を目指す資産運用方針のことです。
ダブルブレインのターゲットリスク戦略では、各投資対象のボラティリティを考慮することで、ポートフォリオ全体のリスクが一定水準に収まるよう調整できます。また、投資対象の価格下落リスクを抑えるため、多岐にわたる独⾃の定量モデルを活⽤していることも特徴です。
ターゲットリスク戦略では、投資家のリスク許容度を考慮して投資ポートフォリオが構築されます。これにより、投資家は自分に適したリスクレベルでの投資が可能となります。
ダブルブレインの購入手数料・信託手数料
ダブルブレインの購入手数料・信託手数料は、以下の表のとおりです。
購入手数料 | なし |
---|---|
信託報酬 | 純資産総額の1.1%(年率) |
信託財産留保額 | なし |
購入手数料は、投資ファンドを購入する際に発生する費用で、運用会社への報酬として支払われます。一方信託手数料は、運用会社が投資家の資産を管理・運用するために必要な費用で「信託報酬」と「信託財産留保額」に分けられます。
ダブルブレインの場合、購入時の手数料(申込手数料)と信託財産留保額は一切かかりません。信託報酬も純資産総額の1.1%と、相場の約0.5〜2.5%の範囲内です。そのため、よりリスクを抑えた投資が可能となります。
ダブルブレイン(ブル)とダブルブレイン(マイルド)の違い
ダブルブレイン(ブル)とダブルブレイン(マイルド)の違いは、おもにリスク許容度とリターンの期待値にあります。
ダブルブレイン(ブル)はより積極的な投資を行い、リスクが高い一方でリターンも高いことが期待されます。ダブルブレイン(マイルド)はより安定志向で、リスクを抑えた運用を目指します。
- ダブルブレイン(ブル)について
- ダブルブレイン(マイルド)について
ダブルブレイン(ブル)について
ダブルブレイン(ブル)は、積極的な投資によるハイリターンを目指す投資ファンドです。一方で、リスクも大きくなる傾向があります。
実際に、ダブルブレイン(ブル)の2018年1⽉~2022年12⽉の5年間について、各⽉末における1年間の騰落率は、以下のとおりとなっています。
- 最大値:16.5%
- 最小値:-25.3%
ダブルブレイン(ブル)は、このようにハイリスク・ハイリターンであるため、ある程度大きなリスクを許容できる場合のみ選択するとよいでしょう。
ダブルブレイン(マイルド)について
ダブルブレイン(マイルド)は、中⻑期的かつ安定志向の投資を行い、リスクを抑えた運用を目指す投資ファンドです。ダブルブレイン(ブル)ほど大きなリターンを期待するのは難しいですが、その代わり安全に資産を増やしやすい傾向があります。
実際に、ダブルブレイン(ブル)の2018年1⽉~2022年12⽉の5年間について、各⽉末における1年間の騰落率は、以下のとおりとなっています。
- 最大値:3.2%
- 最小値:-6.2%
リターンについては物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、一方でリスクを抑えたい場合は、こちらのダブルブレイン(マイルド)のほうが安全性が高くおすすめです。
ダブルブレインの運用実績・リターン【ブル/マイルドの比較も】
ダブルブレインの運用実績は、ブルとマイルドの投資戦略によって異なります。ブルは高リスク・高リターンを目指す一方、マイルドはリスクを抑えた安定したリターンを追求します。
- ダブルブレインの運用実績・リターン
- ダブルブレイン(ブル)とダブルブレイン(マイルド)の比較
ダブルブレインの運用実績・リターン
ダブルブレインの運用実績は、過去の投資成果を示す指標であり、ブルとマイルドのリターンは投資戦略によって異なります。
具体的には、ダブルブレイン(ブル)は高リスク・高リターンを目指し、ダブルブレイン(マイルド)はリスクを抑えた安定したリターンを追求します。
2018年1⽉~2022年12⽉の5年間について、ダブルブレインとその他金融商品の各⽉末における1年間の平均騰落率は、以下の表のとおりとなっています。
ダブルブレイン(ブル) | -10.8% |
---|---|
ダブルブレイン(マイルド) | -2.8% |
日本株 | 6.5% |
先進国株 | 14.7% |
新興国株 | 7.3% |
日本国債 | -0.1% |
先進国債 | 2.9% |
新興国債 | 1.8% |
表を見ると、ダブルブレインの過去5年間の運用実績は、その他金融商品と比べて良くないことがわかります。
ただし運用実績は、あくまで過去の投資成果を示す指標です。したがって、将来も同様の実績を残すことを保証するものではないという点については、留意する必要があります。
ダブルブレイン(ブル)とダブルブレイン(マイルド)の比較
2018年1⽉~2022年12⽉の5年間について、ダブルブレイン(ブル)とダブルブレイン(マイルド)の各⽉末における1年間の平均騰落率は、以下のとおりとなっています。
- ダブルブレイン(ブル):-10.8
- ダブルブレイン(マイルド):-2.8
ダブルブレインの販売停止はなぜ?理由は?
ダブルブレインのブルは2021年12月1日、マイルドは2022年2月1日より販売停止されています。ダブルブレインが販売停止された理由は、運用資産額の増加に対処するためです。
ダブルブレインの合計純資産額は、2021月時点で3500億円を突破しました。しかい大きな資産を抱えるようになったことで、ダブルブレインの強みである機動性の高さの維持が難しくなりました。預かっている資産が多いほど、それらのポートフォリオを即座に組み直すことは現実的ではないためです。
ダブルブレインはこのような理由により、販売停止という判断に至りました。2023年4月時点では、再開時期は未定です。
ダブルブレインの掲示板の口コミ・評判
ダブルブレイン口コミ・評判を、掲示板やSNSから集めました。
先週末の4/7は、米国市場がお休みなのでこのダブルブレイン一連の銘柄は基本基準価格が動かないです。
しかし、信託財産の中から「純資産総額に対して高額な信託報酬2.01%」といった形で毎日差し引かれるので、本日の基準価格は1円下げています。
1カ月あたり当り30円の基準価格を下げる報酬をとっていますが、現在このダブルブレインは長い期間その報酬を上回る実績が残せないままとなっている。
三井住友銀行が一押ししたファンドとは思えない銘柄となってしまっている。引用:Yahoo!ファイナンス
ダブルブレンブルは、スタート時からのNYダウとかS&P500とかと比較しても成績悪くはなかったのですが、昨年後半から引き離されています。
下げ相場でブレーキが効かず上げ相場で上がらず。最近は目論見書通りAIが機能していないと思っています。
この先経済がどうなるかわかりませんが、現状のAIが過去データの学習だけではおバカさんで最新の情勢を再学習するなど手を打ってほしいと切に願います。引用:Yahoo!ファイナンス
最近の下がり方がエグい‼️⤵️
自己責任にも程がある
政府は「貯蓄から投資へ」などと
たわけたことを言ってるが
夢のようなことだけではなく
リスクの現実をちゃんと
伝えて欲しい。引用:Yahoo!ファイナンス
三井住友銀行口座、ダブルブレインブルとか勧められて投資し見たものの、あっという間に30%減。
頭にきたので預金引き上げ中。
#三井住友銀行
#投資信託
#大損引用:Twitter
ダブルブレインブルが調子悪いな
最新最強のAI君頑張ってくれよ~引用:Twitter
ダブルブレインの口コミ・評判を確認したところ、不満を訴える声が多く見られました。2023年4月時点でダブルブレインは販売停止しているため、現在のユーザーはそれ以前から保有していることになりますが、価格の下落が目立っています。
確かにダブルブレインの過去5年間の平均騰落率はマイナスであったため、このような声が多く上がるのは仕方ないと考えられます。ダブルブレインに興味がある場合は、今後の販売開始や口コミの変化についてはウォッチを続けると良いでしょう。
ダブルブレインの今後の見通し
ダブルブレインは、直近5年間では平均マイナスの騰落率を記録しています。そのため、野村アセットマネジメントおよびマングループは、現状を変えるべく「リスクコントロール戦略のブレーキ発動」と「トレンド戦略」による対策を取っています。
そもそもダブルブレインの価格下落は、世界的なインフレの高止まりや、各国中央銀行による金融政策引き締めなどによって引き起こされています。そのためダブルブレインでは、下降トレンドの中でのショートポジションの構築により損失の抑制を図っています。
しかし2023年4月現在では、インフレ低下の傾向が見られています。そのため、ダブルブレインも市況の変化に応じて、ロングポジションの割合を増やすなどして積極的に利益を狙っていく可能性があります。
ダブルブレイン(ブル・マイルド)についておさらい
ダブルブレインは、野村アセットマネジメントが 提供する投資ファンドで、リスク管理と利益の最大化双方に重点を置いています。ダブルブレインにはブルとマイルドの2種類があり、投資家のリスク許容度に応じた運用が実施されています。
しかし、現在ダブルブレインは販売されていません。また、現時点では良くない口コミが目立つため、購入に関しては今後も様子を見たほうがよいでしょう。
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