貯金1000万円の割合
全国で貯金が1000万円以上ある世帯の割合は、どのくらいでしょうか。金融広報中央委員会の調査によると、単身世帯、二人以上の世帯両方合わせると「28.4%」でした。下表は年代別の「貯金1000万円世帯の割合」です。
年代 | 貯金1000万円以上の世帯割合 |
---|---|
全国 | 28.4% |
20歳代 | 2.7% |
30歳代 | 15.4% |
40歳代 | 21.1% |
50歳代 | 30.1% |
60歳代 | 40.5% |
70歳代 | 42.6% |
年代が上にいくほど、貯金1000万円以上の世帯割合が上がっています。これは勤続年数が増えるにつれて収入が増加したり、50歳代以降は子育てなどがひと段落し貯蓄に回せる金額が増加したりすることが理由と言えるでしょう。
次に年収と貯金1000万円以上の世帯割合を下表にまとめました。
年収 | 貯金1000万円以上の世帯割合 |
---|---|
収入なし | 6.6% |
300万円未満 | 17.3% |
300~500万円未満 | 27.3% |
500~750万円未満 | 34.2% |
750~1000万円未満 | 47.9% |
1000~1200万円未満 | 53.7% |
1200万円以上 | 61.0% |
年収が多いほど、貯金1000万円以上の世帯割合が上がっています。ただし年収が300万円未満でも貯金1000万円以上の世帯が「17.3%」あるため、家計のやりくりによっては貯金が可能であると言えるでしょう。
貯金1000万円あったらできること
貯金が1000万円あったら、さまざまなことが可能です。何かに使ったり、将来のために確保しておいたり、投資や資産運用にあてたりすることができるでしょう。ここでは、貯金1000万円あったらできることを紹介します。
- 欲しかったものなどを購入し浪費する
- 快適な生活を送るために消費する
- 異なる銀行の口座に分けて貯金する
- 投資、資産運用で貯金をさらに増やす
- 投機によって短期間で貯金を増やす
欲しかったものなどを購入し浪費する
浪費とは、贅沢するためなど金銭を無駄に使ってしまうことです。貯金1000万円あった場合、必要でなくても欲しいものがあった場合、購入することができます。それが高額なものでも購入が可能です。
例えば、車の買い替えであったり、高級ブランド品の購入であったり、趣味のものを買ったり、いろいろなものが購入できます。また外食や遊びに使ったり、頻繁に旅行に行ったり、ギャンブルに使ったりすることも可能です。
普段と違う経験ができるため、息抜きには良いでしょう。しかし使うたびに貯金が減っていくため、この状況を長く続けることは難しいと言えます。
快適な生活を送るために消費する
消費とは、生活していく上で必要となるものを購入したり支払ったりすることです。生活していく上では、必ず消費が発生します。例えば食費や光熱費、家賃、携帯料金、車の維持費など、さまざまなものがあるでしょう。これらの消費は避けられないものです。
貯金1000万円あった場合、生活にかける金額に余裕が持てると言えます。食事であったり家賃であったり、多少高額でも支払いが可能です。快適な生活を送ることができると言えるでしょう。
しかし貯金が1000万円あったとしても、そのような生活を続けていくうちに貯金が減ってくることが予測できます。貯金が無くなれば快適な生活が送れなくなるため、支出を切り詰めていく必要が出てくるでしょう。
異なる銀行の口座に分けて貯金する
貯金が1000万円になった場合、異なる銀行に分けて貯金しておく方法があります。1つの銀行での貯金額が1000万円を超えた場合、預金保険制度が適応されません。預金保険制度とは、銀行が破綻した場合など預金の払戻ができなくなった場合に預金額と利息が保護される制度です。
貯金額が1000万円までと決められています。同じ銀行で別の口座を開設していた場合でも、1つの銀行内で合算した貯金額の判断です。そのため貯金が1000万円になった場合は、1銀行あたりの貯金額が1000万円以下になるように銀行を分けて管理するのが良いでしょう。
参考:金融庁「預金保険制度」
投資、資産運用で貯金をさらに増やす
投資や資産運用を行う方法があります。株式投資や投資信託、外貨預金、不動産投資などです。貯金1000万円を銀行に貯金している場合、低金利のためほとんど増えることがありません。貯金1000万円を元本にして投資や資産運用を行うことで、貯金額を増やしていくことが可能です。
ただし投資や資産運用を行った場合、貯金が減ってしまうのではと不安になる方も多いでしょう。正しい知識とやり方を学ぶことでリスクを軽減することが可能です。最初は少額から始めるなど、やり方を工夫すれば大きな損失を避けることができます。
投機によって短期間で貯金を増やす
投機とは、短期間で利益を狙う方法です。例えば、株式の購入や売却を1日のうちに何度も行うデイトレードなどになります。一方投資や資産運用は、長期間を見据えて利益を狙う方法です。投機は利益を短期間で受け取ることができるため、魅力的に感じる人も多いでしょう。
短い期間で何回も取引を実施するため、常に価格変動を確認することが必要です。投機に取り組めば、短い期間で大きな利益を得られる可能性が高いでしょう。しかしその反面、短い期間で大きな損失が出てしまうリスクもあると言えます。
貯金が1000万円あった場合、一回一回の取引額を大きくできるため、ハイリスクハイリターンの投機が可能です。
貯金1000万円あったら投資・資産運用すべき理由
貯金が1000万円あったら、投資や資産運用で貯金をさらに増やす取り組みをするのが良いでしょう。銀行で貯金していても、物価が上昇するとお金の価値が下がってしまうからです。投資や資産運用はリスクが付いて回りますが、リスクを軽減するために少額から始めるなど、リスク管理を行いながら取り組めば大きな損失は避けられます。
- 銀行の貯金は低金利で利息がほとんどつかない
- インフレによる物価上昇でお金の価値が下がる
- 投資や資産運用によって大きなリターンが見込める
- 分散投資することでリスクを低減できる
- 老後資金を作るために投資や資産運用を行う
銀行の貯金は低金利で利息がほとんどつかない
銀行に貯金した場合、預金金利と言われる金利で計算した利息がついてきます。この預金金利は変動しており、例えば1991年では「1.83%」でした。この場合、貯金を1000万円預けておくだけで1年後には「18万3000円」の利息がつきます。
しかし現在は低金利時代と呼ばれており、預金金利は低いため利息がほとんどつかないのが現実です。例えばメガバンクである、三菱UFJ銀行の預金金利は「年0.001%」となっています。貯金を1000万円預けていた場合、1年後の利息は「100円」しかつきません。
そのため、銀行に預けておいても資産が増える見込みはないと言えるでしょう。
インフレによる物価上昇でお金の価値が下がる
銀行に貯金しておけば、金額が減らないので安心と考えている方も多いのではないでしょうか。確かに銀行に貯金しておけば、利息は少ないですが金額が減ることはありません。しかしお金の価値が下がった場合は、貯金額が減るのと同じ意味になってしまいます。
現在、日本では年あたり「2%」のインフレが目標です。インフレとは、インフレーションの略で物価が上がることを示します。物価が上がればお金の価値が下がると言えるでしょう。
例えば「2%」のインフレとなった場合、去年までは100万円だった自動車が現在では102万円になっているという状況です。銀行に預金しているお金の金額は変わらないため、お金の価値が下がっています。2%のインフレが続けば、お金の価値がどんどん下がっていく状況になると言えるでしょう。
投資や資産運用によって大きなリターンが見込める
投資や資産運用を行った場合、大きなリターンが見込めます。リターンとは、利益のことです。銀行に預金している場合でも利息としてリターンを得ることができますが、低金利のためわずかな金額となるでしょう。
投資や資産運用の場合は、大きなリターンを得られる見込みがあります。例えば1000万円を年利10%で資産運用した場合、1年後には1100万円です。100万円の利益を得ることができました。
ただし投資や資産運用の場合、リターンは「プラス」だけではありません。「マイナス」のリターンもあり、その場合は損失が発生します。リターンは「プラスになるのか」「マイナスになるのか」不確実です。個の不確実性のことを、リスクと呼んでいます。リスクを最小限に抑えて、大きなリターンを得るためにはさまざまな工夫が必要です。
分散投資することでリスクを低減できる
投資や資産運用には、リスクがつきものです。リスクを全て取り払うことは、不可能と言えるでしょう。しかしリスクをできるだけ減らすようにして、投資や資産運用を行うことは可能です。その方法が、分散投資となります。
分散投資とは、投資対象や投資タイミングを1つに集中するのではなく、複数に分ける方法です。分散投資は、初心者が覚えるべき投資の基本的な手法となります。投資対象や投資タイミングを複数に分けることで一方の運用成績が悪くても、もう一方の利益で損失を防ぐなどが可能です。
分散投資には、投資対象の分散や資産の分散、地域やタイミングの分散などがあります。どのような分散投資が最適か、知識を得た上で実施するのが良いでしょう。
老後資金を作るために投資や資産運用を行う
老後資金を確保するためには、投資や資産運用を検討した方が良いでしょう。仮に投資や資産運用を行わずに老後資金を準備した場合、どの程度の資金になるのかを試算してみます。もし十分な資金となるのであれば、無理に投資や資産運用を行う必要はありません。
しかし足りないと感じたり不安に思ったりする場合は、投資や資産運用を行うのが良いでしょう。投資や資産運用は、長期で行うことで損する確率を下げることが可能です。短期で利益を得ようとせず、長期で運用することで確実な利益が見込めます。
長期で行うという意味でも、投資や資産運用は老後の資金作りに適していると言えるでしょう。
貯金1000万円あったらおすすめの投資・資産運用方法
投資や資産運用を行う場合、どのような方法で進めていけばよいのか迷う人も多いでしょう。貯金1000万円あったら、さまざまな種類の投資が可能となります。それぞれにメリットやデメリットがあるため、それらを見極めた上で決定することが大切です。
- ヘッジファンド|絶対的な利益を追及する
- 株式投資|優待サービスも受けられる
- 不動産投資|老後の収入に活かせる投資
- 投資信託|小額から始められる投資
- REIT(不動産投資信託)|少ない資金で不動産投資が可能
- 個人向け国債|低リスクで運用が可能な投資
ヘッジファンド|絶対的な利益を追及する
ヘッジファンドとは、さまざまな投資方法を活用して市場の動向に左右されずに利益を追及することを目的とした投資の種類です。売りと買いの両方から絶対的な利益を狙う商品や金融派生商品などで高い利益を狙う商品など、多数の運用方法があります。
最低投資額 | 数千万円~数億円 |
---|---|
目指せる利回り | ・ハイリスクのヘッジファンドの場合、年利15〜30% ・ミドルリスクのヘッジファンドの場合、年利10〜13% ・低リスクのヘッジファンドの場合、年利6〜13% |
メリット | ・安定した利回りが期待できる ・相場が下落していても利益を狙うことが可能 ・投資のプロに運用を任せることができる |
デメリット | ・購入が裕福層に限られる ・利益の現金化に時間がかかる ・元本割れの可能性がある |
こんな人におすすめ | ・さまざまな金融資産を保有しており資産運用のバランス感覚がある人 ・証券会社などに専門的なアドバイザーがいる人 ・資金力のある裕福層 |
株式投資|優待サービスも受けられる
株式投資とは、投資先の企業の配当金や株式の売買によって利益を得る投資の種類です。企業が事業を行うための資金を出資し、業績によってリターンを得る方法になります。
最低投資額 | 数万円程度 |
---|---|
目指せる利回り | 3~5%程度 |
メリット | ・株主優待として各種サービスが得られる ・株価を売却することで差額の利益を得られる ・企業が利益の一部を還元する配当金がもらえる |
デメリット | ・投資金額が高い ・企業が倒産するリスクがある ・元本が減る場合がある |
こんな人におすすめ | ・株式投資の判断にはあらゆる媒体から情報を得る必要があるため勉強が好きな人 ・株価によって一喜一憂しないためにも金銭への執着が低い人 ・株式投資はギャンブルではなくさまざまな情報を元に判断するため堅実な人 |
不動産投資|老後の収入に活かせる投資
不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産物件を購入して家賃を得る投資の種類です。収益性が高い物件を活用することで、大きな利益を得ることができます。
最低投資額 | 1000~2000万円程度 |
---|---|
目指せる利回り | 7~8%程度 |
メリット | ・現金よりも相続税を抑えることができる ・減価償却として計上できるため税金対策になる ・老後の収入になる ・家族への生命保険の代わりになる |
デメリット | ・不動産の価値が下がる可能性がある ・家賃が支払われない場合のリスクがある ・投資物件が空室の場合は収入がない |
こんな人におすすめ | ・不動産投資は長期のローンを組むことが多いため、長期的に計画を立てることができる人 ・一度物件を決めてしまったら変更はできないため、決断力と行動力がある人 ・不動産に関する専門的な知識や保険、税金などの知識も必要なため、勉強が好きな人 |
投資信託|小額から始められる投資
投資信託とは、一般投資家から集めた資金を専門家が債券や株式で運用する投資の種類です。どのような対象に投資を行うのかは、投資信託ごとの方針に基づき行われます。
最低投資額 | 100円から始められるものもある |
---|---|
目指せる利回り | 3~10%程度 |
メリット | ・種類が豊富なため、自身の希望に沿った投資信託を選択することができる ・投資信託は監査法人からの監査が義務付けられているため透明性が高い ・小額から投資が可能となっている ・分散投資によってリスクが軽減される ・投資の専門家に運用を任せることができる |
デメリット | ・タイムリーに売買ができない ・専門家に運用してもらうため手数料がかかる ・元本が割れる可能性がある |
こんな人におすすめ | ・保有している資産を分散したい人 ・投資の初心者で専門家に運用を任せたい人 ・小額から投資を始めてみたい人 |
REIT(不動産投資信託)|少ない資金で不動産投資が可能
REIT(リート)とは、一般投資家から集めた資金を不動産に投資し家賃収入や売買益を配当する投資の種類です。不動産投資信託とも呼ばれています。REITに投資することで、間接的に不動産のオーナーとなり、専門家による運用の成果を受け取ることが可能です。
最低投資額 | 数十万円程度 |
---|---|
数十万円程度 | 2~5%程度 |
メリット | ・売却がしやすくなっています ・配当金の割合が高い ・不動産物件の管理や維持の手間がありません ・不動産への分散投資が可能となります ・少ない資金で不動産投資ができます |
デメリット | ・レバレッジをかけた投資ができない ・市場や金利、経済の状況によって分配金が変動する可能性がある ・火災や地震などに見舞われるリスクがある |
こんな人におすすめ | ・不動産投資のローンを組まずに投資がしたい ・不動産投資に興味があるが不動産の管理や維持に手間をかけたくない |
個人向け国債|低リスクで運用が可能な投資
個人向け国債とは、個人が購入しやすいように改良された国債のことです。国債とは国が発行している債券のことで、国債を購入すれば国に投資していることになります。変動10年、固定5年、固定3年の3タイプから選択が可能です。
最低投資額 | 1万円 |
---|---|
目指せる利回り | ・変動10年:0.3% ・固定5年:0.14% ・固定3年:0.05% |
メリット | ・小額から始められる ・金額の上限がない ・1年以上経過すれば途中で換金しても元本割れしない ・低いリスクで運用することが可能 ・障害者手帳を交付されている人や遺族年金を受給している人は税金の優遇が受けられる |
デメリット | ・利回りが低い ・1年未満での換金ができない |
こんな人におすすめ | ・小額から投資をしたい人 ・投資のリスクをできるだけ抑えたい人 ・定期預金の利息よりは資金を増やしたいと考えている人 |
1000万円の投資・資産運用でおすすめのヘッジファンド「BMキャピタル」
貯金1000万円で投資や資産運用をするなら、運用歴が長く信用できるヘッジファンドがおすすめです。BMキャピタルの場合、2013年に創業され10年の運用実績があります。運用以来、年間の利回りは「約10〜20%」を継続しており安定した実績です。
過去の一度もマイナスを出したことがないというのも、安心の材料になるでしょう。創業した2013年以降には、2015年チャイナショックや2018年株価大暴落、2020年コロナショックなど、多くの市場下落がありました。
それにもかかわらずBMキャピタルは一度もマイナスを出したことがなく、安定した利益を毎年生み出しています。徹底したリスク管理と市場下落への耐性が強いヘッジファンドと言えるでしょう。
BMキャピタルの評判・口コミ|怪しい?利回りや運用実績など実態調査
BMキャピタルの評判・口コミについては気になっている方に加えて、実際の運用実績やリターンについても詳しく知りたい方は多いでしょう。
本記事ではBMキャピタルがどのような運用理念を...
貯金1000万円あったら使い道は投資・資産運用がおすすめ
貯金が1000万円あったらできることは多数あります。使い道によっては、有効活用することが可能です。1000万円を資金にして投資や資産運用を行うことで、資産を増やすことが可能となるでしょう。運用実績のあるヘッジファンドへの投資など、資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。
日本国内ヘッジファンドおすすめランキング15選|高利回り企業一覧
この記事では、ヘッジファンドのおすすめをランキング形式でご紹介します。ヘッジファンドと聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか。政府が進める「貯蓄から投資へ」の流れの中で、株...