貯金1億円で利息生活はできない
結論から言うと貯金1億円で利息生活を送るのは難しいです。理由としては利回りが低すぎるからです。ここでは貯金1億円の利子・利息を通常の銀行預金と外貨預金の場合でどれくらいもらえるかを紹介します。
- 銀行預金1億円の利子・利息
- 外貨預金1億円の利子・利息
銀行預金1億円の利子・利息
まず銀行預金の利子・利息を確認しましょう。銀行にはメガバンクやネット銀行などさまざまなサービスがありますが、その代表的な銀行の利子は以下のようになります。
銀行 | 普通預金 | 定期預金(1年) |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 年0.0010% | 年0.0020% |
みずほ銀行 | 年0.0010% | 年0.0020% |
三井住友銀行 | 年0.0010% | 年0.0020% |
銀行 | 普通預金 | 定期預金(1年) |
---|---|---|
楽天銀行 | 年0.02% | 年0.02% |
SBI新生銀行 | 年0.001%(1000万以上なら年0.002%) | 年0.010% |
ソニー銀行 | 年0.001% | 年0.200%(※1年以上の場合) |
東京スター銀行 | 年0.001% | 年0.002% |
オリックス銀行 | 年0.01% | 年0.15% |
おおむねメガバンクの場合、0.001%〜0.002%、ネット銀行だと0.001〜0.02%となります。1億円預けた場合、1000円から20000円程度の利息となります。
外貨預金1億円の利子・利息
外貨預金の場合の金利は以下のようになります。一般にネットバンクの方が金利が高い傾向にあるため、ネット銀行を利用するとよいでしょう。
銀行 | 外貨普通預金 | 外貨定期預金 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
アメリカドル | ユーロ | 豪ドル | アメリカドル | ユーロ | 豪ドル | |
三菱東京UFJ銀行 | 0.001% | 0.001% | 0.001% | 0.01% | 0.001% | 0.001% |
みずほ銀行 | 0.01% | 0.001% | 0.001% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
三井住友銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
銀行 | 外貨普通預金 | 外貨定期預金 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
アメリカドル | ユーロ | 豪ドル | アメリカドル | ユーロ | 豪ドル | |
楽天銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 1.70%(※2年以上) | 0.02%(※2年以上) | 0.04%(※2年以上) |
SBI新生銀行 | 0.001% | 0.001% | 0.001% | 3.00% | 2.30%(※1年以上) | 2.40% |
ソニー銀行 | 0.70% | 0.20% | 0.85% | 4.50%(※1年) | 2.40%(※1年) | 3.3%(※1年) |
東京スター銀行 | 0.001% | 0.001% | 0.001% | 3.00% | 1.40%(※1年) | 3.00%(※1年) |
金利は銀行によってさまざまでアメリカドルの場合0.01%から4.50%まで存在します。3.00%の場合、1億円を預けた場合の利息は300万円程度となります。
貯金1億円で利息生活は難しい。何億あればリタイア可能?
1億円あれば、利息だけで生活できるのではと考える方もいるかもしれません。しかし、現実はそう甘くはありません。
今回は、外貨預金を例に挙げながら、1億円を元手に利息生活を送ることの難しさについて解説していきます。
外貨預金を例に解説
外貨預金は、円よりも高い金利で運用できることが魅力です。しかし、金利の魅力だけで判断するのは危険です。外貨預金は、為替変動によって元本割れのリスクがあることを忘れてはなりません。
仮に、米ドル建ての外貨預金で年利4%で運用できたとしましょう。(※金利は常に変動するため、あくまで一例です。) 1億円を米ドルに預け入れると、為替手数料が発生します。この手数料は金融機関や通貨によって異なり、一般的には0.5%~1%程度です。ここでは、1%の手数料がかかると仮定します。
- 1億円 - (1億円 × 1%) = 9,900万円
実際には、9,900万円が米ドルに換金されて運用されることになります。そして、1年後、年利4%で運用できたとすると、 - 9,900万円 × 1.04 = 1億386万円
となり、受取利息は436万円となります。
しかし、ここで注意が必要です。受取利息には税金がかかります。外貨預金の利息は「雑所得」に分類され、所得税と住民税が課税されます。
外貨預金の利息にかかる税金
- 所得税・復興特別所得税
- 離課税を選択した場合:一律20.421%
- 総合課税を選択した場合:課税所得金額に応じて5%~45%(復興特別所得税1.021%を含む)
- 離課税を選択した場合:一律20.421%
- 住民税:一律10%
例えば、所得税・復興特別所得税が分離課税の場合、436万円 × 20.421% = 約89万円が税金として引かれます。さらに住民税として、436万円 × 10% = 43万6,000円が引かれます。
結果として、手取りとなる利息は、436万円 - 約89万円 - 43万6,000円 = 約303万4,000円となります。
月々使える金額は?生活費との比較
この303万4,000円を単純に12ヶ月で割ると、月々約25万2,800円となります。しかし、利息は一般的に年1回または半年ごとの受け取りとなるため、毎月コンスタントに25万円が手に入るわけではありません。
一方、総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)」(2022年)によると、単身世帯の1ヶ月の平均消費支出は約15万4千円、2人以上の世帯では約30万2千円となっています。
仮に、あなたが単身世帯だとしても、月々約10万円程度しか貯金を切り崩せない計算になります。病気やケガ、急な出費など、予期せぬ事態に備えて、ある程度の貯蓄は必要となるでしょう。
必要な金額は?
安全を見て、月々40万円程度を生活費として確保したいと考えると、年間では480万円必要になります。
前述の計算式を参考にすると、年間480万円の利息を得るためには、約1億6,000万円の外貨預金が必要になる計算です。
今回は、外貨預金を例に、1億円を元手に利息生活を送ることについて考察しました。
1億円という金額は決して少なくありませんが、利息だけで生活するには十分とは言えないことが分かります。特に、外貨預金は為替変動リスクがあるため、余裕資金で運用することが大切です。
1億円あったら貯金ではなく資産運用でお金を増やそう
近年、低金利が続いていることから、預金よりも高い収益が見込める投資に関心が集まっています。一方で、投資にはリスクがつきもの。特に、外貨預金は金利の高さが魅力的に映るかもしれませんが、為替変動リスクを深く理解しておく必要があります。
外貨預金は、預入時と受取時で円に対する為替レートが変動することで、円ベースで見た場合の受取額が目減りする可能性があります。
例えば、1ドル100円の時に1万ドル預けたとします。預金金利は年率5%で、1年後には元本と合わせて1万500ドルになります。しかし、1年後の円ドルレートが1ドル90円になっていた場合、受け取れる日本円は94万5000円(1万500ドル×90円)となり、元本割れを起こしてしまいます。
このように、外貨預金は金利の高さだけで判断するのではなく、為替変動リスクを考慮することが重要です。特に、1億円という大きな資産を運用する場合、リスクとリターンをしっかりと見極める必要があります。
- 投資対象別の運用利回りの目安
- 1億円を資産運用した場合の資産の増え方
投資対象別の運用利回りの目安
資産運用では、どのくらいのリターン(利回り)を目指せるのでしょうか?投資の世界では、どれだけの利益を狙えるかは、何に投資するかによって大きく変わってきます。
株式投資は、企業が発行する株式を個別に購入する方法です。企業の業績が良い場合は株価が上昇し、配当金も増える可能性があり、高いリターンが期待できます。一方で、業績が悪化すると株価が下落し、損失を被るリスクもあります。株式投資で成功するには、企業分析や市況分析など、専門的な知識や経験が必要です。初心者の方は、まずは少額から始め、徐々に投資額を増やしていくことをおすすめします。
債券は、国や地方公共団体、企業などが資金を調達するために発行する「借金証書」のようなもので、投資家はその債券を購入することで投資を行うことができます。
債券には、発行主体によって、国債、地方債、社債など、さまざまな種類がありますが、企業の社債を購入する投資手法であり、リスクが低い分、利回りは低めです。
投資信託は、多くの投資家から集めたお金をひとまとめにして、専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに投資する商品です。投資信託の魅力は、少額から始められること、そして、複数の投資先に分散投資することでリスクを抑えられる点が挙げられます。
ただし、運用をファンドマネージャーに任せるため、信託報酬などの手数料が発生します。そのため、株式投資と比較して、手元のリターンは低くなる可能性があります。
不動産投資は、アパートやマンションなどの不動産を購入し、家賃収入を得る投資方法です。
不動産投資は、ローンを組んで多額の資金を借り入れる「レバレッジ」をかけることで、自己資金以上の物件を購入できる可能性があります。レバレッジを効かせることで、投資効率を高めることができますが、その分、リスクも高くなる点に注意が必要です。
また、不動産投資は、物件の管理や入居者募集など、手間がかかる投資方法でもあります。
投資手法 | 利回り |
---|---|
株式投資 | 6~8% |
債券 | 2~4% |
投資信託 | 5~7% |
不動産投資 | 3~8% |
1億円を資産運用した場合の資産の増え方
「1億円」と聞くと、非現実的な金額に思えるかもしれません。しかし、投資を活用することで、着実に資産を増やし、夢を実現できる可能性が広がります。たとえば、投資で得られた利益を再び投資に回す「複利運用」を活用すると、雪だるま式に資産が増えていく効果が期待できます。
投資利回りは、投資先やリスクの取り方によって大きく異なります。たとえば、リスクが低く、安定的なリターンが期待できる「債券」は年利1〜3%程度である一方、リスクは高いですが、高いリターンを狙える「株式」は年利5〜8%程度が期待できます。
以下は、1億円を元本に、年利2~8%で運用した場合の資産残高の推移をシミュレーションした表です。
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投資期間 | 年利2% | 年利3% | 年利5% | 年利7% | 年利8% |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 10,612万円 | 10,927万円 | 11,576万円 | 12,250万円 | 12,597万円 |
5年 | 11,040万円 | 11,592万円 | 12,762万円 | 14,025万円 | 14,693万円 |
10年 | 12,189万円 | 13,439万円 | 16,288万円 | 19,671万円 | 21,589万円 |
20年 | 14,859万円 | 18,061万円 | 26,532万円 | 38,696万円 | 46,609万円 |
このように、複利の効果を活用することで、時間を味方につけながら、着実に資産を増やしていくことが可能になります。
1億円という目標も、投資を賢く活用することで決して夢ではありません。まずは、ご自身の投資目標やリスク許容度を明確にし、自分に合った投資方法を検討してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
1億円の預け先(資産運用)はヘッジファンドがおすすめ
1億円の預け先は先ほど紹介した株式投資や投資信託、不動産投資などさまざまです。しかし、特におすすめの預け先はヘッジファンドです。ここではヘッジファンドの概要とメリットを紹介します。
- ヘッジファンドとは
- ヘッジファンドの特徴
- 1億円の預け先としてヘッジファンドを選ぶメリット
- 年利10パーセントを目指せるヘッジファンド「BMキャピタル」
ヘッジファンドとは
ヘッジファンドとは、一般的な投資信託とは異なり、特定の富裕層や機関投資家など、一定の条件を満たした投資家のみが投資できるファンドです。株式や債券といった伝統的な資産だけでなく、金や農作物、不動産など、幅広い投資対象を扱うオルタナティブ投資の一つとして知られています。
ヘッジファンドへの投資が認められる投資家を「適格投資家」と呼びますが、その基準は国や地域によって異なります。日本では、金融商品取引法で、一定以上の金融資産や投資経験を持つ個人投資家や法人などが、適格投資家として認められます。
また、ヘッジファンドは、運用会社が証券会社を通じて広く投資家を募集する「公募形式」ではなく、「私募形式」で投資家を募るのが一般的です。私募形式とは、運用会社が限られた投資家に対して、個別に投資の勧誘を行う方法を指します。公募形式と比較して、私募形式は、規制が緩やかである一方、投資家保護の観点では、注意が必要です。
ヘッジファンドの特徴
投資の世界には、「ヘッジファンド」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。 ヘッジファンドは、限られた投資家から資金を集めて運用する投資ファンドの一種です。一体どのような特徴があるのでしょうか?
ヘッジファンドには、一般的な投資信託とは異なる、いくつかの特徴があります。具体的には、以下の点が挙げられます。
- 市場の動きに左右されにくい運用を目指す
- プロの投資家が運用する
- 手数料が高い傾向がある
ヘッジファンドの最大の特徴は、市場の動きに左右されにくい運用を目指している点です。市場の下落局面でもプラスのリターンを目指します。一般的な投資信託は、市場全体が上昇する局面では利益を上げやすい一方、下落局面では損失が発生するリスクが高いという特徴があります。
一方、ヘッジファンドは、株式や債券だけでなく、先物取引や不動産、コモディティなど、様々な投資対象を組み合わせることで、市場の変動に柔軟に対応し、収益を追求します。こうした高度な運用を行うため、プロの投資家が運用を行います。
ヘッジファンドは、その専門性と高度な運用戦略によって高いリターンを目指していますが、その分、手数料も高額になる傾向があります。ヘッジファンドは、その運用成績に対して成功報酬を求める場合が多く、手数料は一般的な投資信託よりも高くなる傾向があります。一般的な手数料体系としては、「2/20」と呼ばれるものが挙げられます。これは、年間の運用益の20%を成功報酬として受け取るというもので、さらに、運用資産の2%程度を運用手数料として徴収するケースが多いです。
このように、ヘッジファンドはハイリスク・ハイリターンな投資先として知られています。投資を行う際は、メリット・デメリットをよく理解した上で、慎重に判断することが大切です。
1億円の預け先としてヘッジファンドを選ぶメリット
1億円を資産運用するのであれば、ヘッジファンドを活用するのがおすすめです。その理由は以下の通りです。
- 絶対収益で安定して利益を上げることができる
- プロの投資家に資産を預けることができる
ヘッジファンドは、市場の状況に左右されずにプラスのリターンを目指しますが、投資元本が保証されているわけではありません。1億円もの資産になると、たとえ小さな価格変動でも大きな影響を与える可能性があります。例えば、1%の価格変動であっても、1億円の場合には100万円もの変動になります。
ヘッジファンドは、独自の戦略に基づいてリスクとリターンのバランスを調整しながら運用を行うため、市場全体が下落局面でもプラスのリターンを目指すことができます。しかし、ヘッジファンドは元本が保証された金融商品ではないため、運用状況によっては元本損失が発生する可能性も踏まえる必要があります。
また、ヘッジファンドでは、専門的な知識や経験を持つファンドマネージャーに資産運用を委託することができます。彼らファンドマネージャーは、高度な分析力や市場予測に基づいて投資戦略を立案し、投資家の代わりに運用を行います。そのため、自身で資産運用を行う場合と比較して、より専門性の高い運用を期待することができます。
しかしながら、ヘッジファンドへの投資は、リスクとリターンをよく理解した上で、自身の投資目標やリスク許容度に合致しているか慎重に判断する必要があります。
年利10パーセントを目指せるヘッジファンド「BMキャピタル」
ヘッジファンド投資を検討する際に、考慮すべきポイントは何でしょうか。高い運用成績を目指せる魅力的な投資商品として注目される一方で、その仕組みやリスクを正しく理解することが重要です。
ヘッジファンドは、高度な投資戦略やリスクの高い投資対象を用いる場合があり、大きな利益を狙える可能性がある一方、損失が発生するリスクも高くなります。その中で、BMキャピタルは過去10年にわたりマイナスの年を出したことがない優良なヘッジファンドです。
メインのバリュー株投資を基本としており、割安株の筆頭株主になることで株価の向上に貢献します。そのため、どのような局面でも好成績を出すことができ、平均年間利回りは10%以上となっています。直近6年間の資産価値も2倍以上となっており、継続して利益を上げていることが分かります。
しかし、重要なのは、過去の運用実績が将来の成績を保証するものではないということです。ヘッジファンドは、市場環境や経済状況によって運用成績が大きく変動する可能性があり、高い目標収益率が設定されている場合は、それに伴いリスクも高くなる可能性があることを理解しておく必要があります。
BMキャピタルの評判・口コミ|怪しい?利回りや運用実績など実態調査
BMキャピタルの評判・口コミについては気になっている方に加えて、実際の運用実績やリターンについても詳しく知りたい方は多いでしょう。
本記事ではBMキャピタルがどのような運用理念を...
貯金1億円で利息生活は難しい。資産運用でお金を増やそう
外貨預金の利息は高くても4.5%程度あり、実際に受け取れる金額としては1億円を預けていたとしても300万円程度です。これでは利息生活をするのは難しいでしょう。そのため、資産運用を行ってお金を増やしつつ安定した生活をするのがよいでしょう。
資産運用は、短期的な利益ではなく、長期的な視点で、ご自身のライフプランやリスク許容度に合わせて行うことが大切です。まずは、金融機関の無料相談などを利用し、専門家の意見を聞くことも有効でしょう。 様々な情報に触れながら、ご自身に最適な資産運用方法を見つけていきましょう。
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