配当金生活とは

配当金生活とは

配当金生活とは、株式投資にて保有することで手にできる配当金収入だけで生活をすることをいいます。配当金生活を始めるためには高額な資金の準備が必要となります。株式投資では株価の下落などのリスクもあるため、しっかりと投資先を選ぶことが必要です。

株式投資による配当金収入での生活を実現させるためには、配当金を出してくれる会社の株式を保有しなければなりません。配当金生活を成功させるためには、生活に必要な金額はどれくらいなのか理解して、計画をたてることが重要となります。

配当金生活で「リタイア」「セミリタイア」の違い

配当金生活で「リタイア」「セミリタイア」の違い

配当金生活をしてリタイアしたいという人は多いです。このリタイアにはリタイアとセミリタイアがあります。ここでは「リタイア」と「セミリタイア」の違いを確認してみましょう。

ポイント

  • 「配当金生活でリタイアする」の定義
  • 「配当金生活でセミリタイアする」の定義

「配当金生活でリタイアする」の定義

まずは、「配当金生活でリタイアする」の定義について確認してみましょう。「配当金生活でリタイアする」の定義とは、仕事を完全に辞めてしまい、不労所得で生活をすることです。

不労所得とは、働いて得ることができる給料や報酬以外での所得のことをさします。自分で稼ぐことはせずに不労所得で生活をする人生の中では、何か(仕事や国など)に縛られるわけでもなく生活することができることを「リタイア」や「完全リタイア」とも言います。

「配当金生活でセミリタイアする」の定義

次に「配当金生活でセミリタイアする」の定義について解説してみましょう。「配当金生活でセミリタイアする」の定義とは、完全に仕事を辞めるのではなく半分は仕事をしながら、残りの半分はプライベートを楽しむような生活のことです。

仕事半分、プライベート半分ということが一番バランスのいい生活になるのではないでしょうか。今まで仕事をしてきた人が急に全く仕事をしない生活に変わると慣れるまでに時間がかかりそうですが、やはり完全にリタイアして自由な時間を日々過ごすことはしてみたいものだと思います。

配当金生活でよくある失敗例

配当金生活でよくある失敗例

配当金生活をしたいと思っている人は多くいますが、必ずしも成功するわけではなく、失敗して配当金生活をやめてしまいます。ここでは、配当金生活でよくある失敗例を5つ紹介します。
ポイント

  • 失敗例1. 高い配当利回りだけを求めて失敗
  • 失敗例2. 高い特別配当利回りに飛びついて失敗
  • 失敗例3. 無配や減配になった株を売れずに失敗
  • 失敗例4. 業績が不安定な企業の株に投資して失敗
  • 失敗例5. 予想配当利回りから銘柄を購入して失敗

失敗例1. 高い配当利回りだけを求めて失敗

失敗例の1つめは、高い配当利回りだけを求めて失敗した例になります。失敗した理由としては、高い配当利回りだからという理由だけで株式銘柄を選んでしまうことです。高い配当利回りを提供している会社は増配だけではありません。

減配も必ず発生します。減配が発生すると配当利回りが下落することになります。つまり、長期的に安定した配当金を出すのはとても難しいのです。高い配当利回りだけを求めて選んだ投資は失敗することに繋がるためおすすめはできません。

失敗例2. 高い特別配当利回りに飛びついて失敗

失敗例の2つめは、一時的に高い特別配当利回りに飛びついて失敗した例になります。配当金には一時的な配当金として「特別配当」と「記念配当」として還元する会社があります。

  • 特別配当:業績が好調であった決算期に「特別」という名目で一時的にプラスされる配当
  • 記念配当:会社の創立などを記念して増配される配当

特別配当は魅力ではありますが、一時的に高い配当利回りであるため注意しておかないといけません。配当利回りランキングなので上位だからという理由で選ぶことはおすすめできません。

失敗例3. 無配や減配になった株を売れずに失敗

失敗例の3つめは、無配や減配になった株を売ることができずに失敗した例になります。無配や減配になり、その株を売ることができないというのは損失です。損失は想像以上につらいものです。

配当金生活を成功させるためには、減配や無配となった株については損切りを検討しなければなりません。無配の場合は1円も入ってこないからです。

減配や無配は一時的な損失であるという考えをもち、その資金を活かして今後増配できるような期待ができる会社への投資を考えていきましょう。

失敗例4. 業績が不安定な企業の株に投資して失敗

失敗例の4つめは、業績が不安定な企業の株に投資して失敗した例になります。業績が不安定な企業へ投資をしてしまい、無配となってしまうケースが多くあります。「景気敏感株」や「景気循環株」には注意をしなければなりません。

これらの株は不景気になると業績に大きく影響を与えます。逆に景気の流れに影響なく左右されることがない「ディフェンシブ銘柄」というのがあります。配当金生活を成功させるには、景気の流れに影響されない株への投資をすることを考えましょう。

失敗例5. 予想配当利回りから銘柄を購入して失敗

失敗例の5つめは、予想配当利回りから銘柄を購入して失敗した例になります。予想配当利回りから銘柄を選んで購入したが減配して損失が出てしまうという失敗です。過信しすぎると失敗する可能性がでてきます。

WEB検索などで「予想配当利回りランキング」などを検索すると配当利回りが10%を超える会社も多数出てきます。これらの会社は注意が必要です。「特別配当」や「景気敏感株」の可能性が高いため予測を過信しすぎるのはやめたほうがいいでしょう。

配当金生活の失敗を防ぐための対策

配当金生活の失敗を防ぐための対策

配当金生活でよくある失敗例を紹介しましたが、この配当金生活を失敗しないためにはどのようにしたらいいのでしょうか。ここでは配当金生活の失敗を防ぐための対策を5つ紹介します。
ポイント

  • 値下がりに耐えられるだけの資金で投資する
  • 株式投資にこだわらないように心掛ける
  • 配当金ではなく、不労所得を増やすようにする
  • 配当金を増配している会社の株を買う
  • 株を購入する前にスクリーニングをする

値下がりに耐えられるだけの資金で投資する

失敗しないための対策の1つめは、値下がりに耐えられるだけの資金で投資することです。これは株式投資など値に動きがあるものを購入して配当金をもらう場合に失敗を防ぐための方法です。価格に変動があるものは損失が発生することを把握しておく必要があります。

値下がりしているときに売却してしまうと損失が確定してしまいます。この損失が続いてしまうと生活費が支払えない状態になる可能性がありますので、じきに耐えることができなくなってしまうことが多いのです。

したがって、値下がりに耐えることができるだけの資金で投資することが失敗しないための対策になります。

株式投資にこだわらないように心掛ける

失敗しないための対策の2つめは、株式投資にこだわらないように心がけることです。配当金をもらえることができる投資方法としては、「株式投資」と「投資信託」が一般的といわれています。配当金生活で重要なのは、毎月安定したお金がもらえることです。

配当金にこだわらず他の方法で、獲得できる配当金や不労所得を考えることも大事です。他の方法でも配当金をもらうことはできるので、株式投資にこだわらないようにすることが失敗しないための対策になります。

配当金ではなく、不労所得を増やすようにする

失敗しないための対策の3つめは、配当金ではなく、不労所得を増やすようにすることです。前述でも記載しましたが、配当金生活で重要なのはお金です。

配当金を増やすことが重要ではなく毎月安定したお金がもらえることなので、配当金ではなく不労所得を増やすことで自由な生活を得るための最適な方法といえます。

投資へのこだわりがなくなり、収入の幅が広がりリスクを分散することができるため、配当金でなく不労所得を増やすようにすることが失敗しないための対策になります。

配当金を増配している会社の株を買う

失敗しないための対策の4つめは、配当金を増配している会社の株を買うことです。今後、増配が期待できる会社の株を買うことが大切です。株価は上がっているが配当額が変わらないものは配当利回りは下がってしまいます。

株価が上がって、増配が期待できるというのは配当利回りからではなく、長期的に増配を続けている会社や大口から増額を提案されている会社などを探して、そこの株を選ぶことが失敗しないための対策になります。

株を購入する前にスクリーニングをする

失敗しないための対策の5つめは、株を購入する前にスクリーニングをすることです。高い配当の株を購入する前には必ず、その会社の分析をしましょう。ファンダメンタル分析を活用することで分析することが可能です。

ファンダメンタル分析での指標は次の通りです。

PER(株価収益率)15倍以下なら割安
PBR(株価純資産倍率)1倍以下なら割安
ROE(株主資本利益率)10%以上が目安

また手軽に分析を行いたい場合は、無料のアプリmoomooの利用をおすすめします。2022年10月27日に登場した次世代型金融情報アプリです。スクリーニングをすることが失敗しないための対策になります。

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2000万円で配当金生活(リタイア)は可能か?

2000万円で配当金生活(リタイア)は可能か?

2000万円の資産で配当金生活(リタイア)はできるものなのでしょうか。ここでは高配当株を購入した場合のシミュレーションや、世帯別の生活費の目安から2000万円で配当金生活(リタイア)が実現可能なのかを紹介します。
ポイント

  • 2000万円で高配当株を購入した場合の利回りシミュレーション
  • 世帯別の生活費の目安
  • 2000万円で配当金生活(リタイア)は実現可能か

2000万円で高配当株を購入した場合の利回りシミュレーション

配当金生活を実現するために、2000万円で配当利回りが高い会社の高配当株を購入した場合のシミュレーションをしてみると次のようになります。

2023年1月時点での高配当利回りランキングは次のとおりです。

▼スクロールできます

順位名称・コード・市場取引値決算年月1株配当配当利回り
1位(株)商船三井3,29012/302023年3月55016.72%
2位日本郵船(株)3,11012/302023年3月51016.40%
3位三井松島ホールディングス(株)2,97712/302023年3月2709.07%
4位NSユナイテッド海運(株)3,87512/302023年3月3408.77%
5位乾汽船(株)1,99012/302023年3月1738.69%

2000万円の資産で1位の商船三井に投資した場合、2000万円×16.72%で3,340,000円が入ってくる計算になります。税金が引かれるため、年間267万円程度なので月に22万円です。

働くことを一切しないで毎月22万円が入ってくることになりますが、独身の生活となるとこの金額で問題ないかと思います。しかし、一般的な家庭での生活費となると月に35万円かかるといわれています。

世帯別の生活費の目安

ここでは世帯別の生活費はどれだけかかるのは目安を紹介します。世帯人数別の生活費は次のようになります。

世帯別生活費(月額)生活費(年間)
単身世帯21万円250万円
2人世帯33.6万円400万円
3人世帯36.8万円440万円
4人世帯39.2万円470万円
5人世帯41.3万円500万円

生活費の内訳としては食料費、交通費・通信費、教育娯楽費で半分を占めます。その次には教育費、電気、ガス、水道代などの光熱費、住居費となります。

2000万円で配当金生活(リタイア)は実現可能か

前述までの2000万円で高配当株を購入した場合の利回りシミュレーション結果と世帯別の生活費の目安から、2000万円で配当金生活(リタイア)は実現はかなり厳しいです。

2000万円で高配当額を購入した場合の利回りシミュレーションの結果でも記載しましたが、商船三井に2000万円を投資した場合でも毎年3,340,000円で毎月22万円です。世帯別の生活費で記載したとおり、単身世帯でも毎月21万円かかります。

したがって、独身世帯でも配当金でリタイア生活の実現は厳しく、アルバイトなどでも働き続ける必要があり、セミリタイアであれば可能性はあります。

高配当株狙いで配当金生活が失敗する理由

高配当株狙いで配当金生活が失敗する理由

高配当株のメリットとしては、その株を保有しておくことで高い配当金が受け取れることです。利回りの高い高配当の株を複数保有しておけば、配当金生活も成功すると思われます。
しかし、高配当株であればなんでもよいというわけではありません。

表向きは魅力的であっても落とし穴があることに注意しておかなければいけません。高配当株狙いで失敗するケースは次のとおりです。

  • 株価下落
  • 減配
  • よく知らない企業

株価下落については業績がよくないが株価対策で無理に配当金を出しているケースがあり、株価が下落している傾向がある会社はトータル的にマイナスになってしまう結果になる可能性があるため注意が必要です。

減配については投資した時点では高配当であったとしても一時的なものであって、将来的には配当金が減ってしまうことがあります。一時的な理由で配当が増えているだけの株があり、減配になると株価下落とのダブルの損失を受ける可能性もあります。

高配当株だからといって、よく知らない企業の株を買うのは危険です。高配当だからという理由だけで投資すると結果的に失敗に繋がることがあります。

配当金生活で狙うべき利回りは4%前後が現実的

配当金生活で狙うべき利回りは4%前後が現実的

毎月の生活費をきりもりするだけの配当金を獲得するためには資金を確保しなければなりません。配当金生活で目安となる利回りは4%前後が現実的といわれます。必要な資金は次のように算出することができます。

仮に毎月20万円の生活費が必要とすると、20万円×12か月×4%なので、6,000万円になります。6,000万円は税引き前の金額なので、ここに税金の約20%を加えると7,500万円が必要となります。

配当利回りは高くなればなるほど必要資金は少なくなります。4%の配当利回りが現実的と記載しましたが、あくまでも目安です。もう少しリスクをとって6%としてみたり、安心して運用できるように2%にしてみたりすることもできます。

配当金生活のための元本を着実に増やす方法

配当金生活のための元本を着実に増やすための方法

配当金生活のための元本を着実に増やすための方法を紹介します。 ポイントは次のとおりです。

  • 配当金生活のために必要な元本を準備する
  • 元本を増やすためにはヘッジファンドがおすすめ

配当金生活をするために必要な元本を計算するためには、まず生活費がどれだけかかるかを想定しておくことが重要です。元本を着実に増やすためにはヘッジファンドがおすすめです。

ヘッジファンドは、金融派生商品などを組み合わせて、いろいろな商品など幅広く投資する投資信託です。市場が下落した場合でもプラスの運用を目指すのが特徴であり、元本を増やすためにはおすすめです。

ヘッジファンドの中でもBMキャピタルがおすすめです。

BMキャピタルをおすすめする理由としては、損失を出さないことを信条としていて、十分に格安な株式に対してのみ投資を行うため長期の資産形成に貢献しているからです。

BMキャピタル

配当金生活のための元本を着実に増やすためには、上記にも記載したとおり、損失を出さず、安定したパフォーマンスがあり、長期の資産形成に貢献しているヘッジファンドを利用することが配当金生活を失敗しない方法の1つです。

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配当金生活の失敗を防ぐために計画的な準備を行おう

配当金生活することは誰でも1度はしてみたいと思うことです。ただし、方法を間違えてしまうと失敗する可能性が高くなります。しかし、配当金生活を始める前に計画的に準備を進めておくことで配当金生活の失敗を防ぐことができます。

まずは、生活費はどれだけ必要なのか想定して資金を準備しましょう。また、投資先を確実に慎重に選ぶことです。事前にしっかりと計画をたてて準備を行いましょう。

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