貯金500万円の割合

貯金500万円の割合

貯金500万円を持っている人の割合は、結論から言うと全世帯の40.4%にあたります。

金融資産保有額の一覧は以下の表のようになります。貯金500万円を持っている世帯は意外と多いことが分かるのではないでしょうか。

その一方で金融資産を持っていない世帯も26.9%います。意志を持って貯金をしなければ、なかなかお金は貯まりにくいとも言えます。ここでは年代別・年収別の割合も紹介します。

金融資産保有額割合
金融資産非保有26.9%
100万未満10.6%
100~200万未満6.6%
200~300万未満4.7%
300~400万未満4.7%
400~500万未満3.0%
500~700万未満6.4%
700~1000万未満5.6%
1000~1500万未満7.1%
1500~2000万未満4.5%
2000~3000万未満6.1%
3000万以上10.7%
無回答3.0%

ポイント

  • 【年代別】貯金500万円の割合
  • 【年収別】貯金500万円の割合
  • 貯金500万円はすごいのか?

【年代別】貯金500万円の割合

年代別の貯金500万円の割合は、以下のようになります。20代で貯金500万円を貯めることは難しいものの、20代〜70代にかけて貯金500万円を達成している世帯割合は堅調に上昇しています。また、60代となってくると退職金なども出るため、過半数の世帯が貯金500万円を達成していることもわかるでしょう。

世帯主の年齢貯金500万円以上の割合
20歳代9.4%
30歳代30.1%
40歳代34.1%
50歳代40.2%
60歳代51.6%
70歳代56.4%

【年収別】貯金500万円の割合

年収別の貯金500万円の割合は以下のようになります。こちらも年収が上昇するにつれて貯金500万円を達成している世帯の割合は上昇していることがわかるでしょう。特に世帯年収が1200万円以上ともなると約7割の世帯で貯金500万円以上を持っていることがわかります。

年間世帯収入貯金500万円以上の割合
収入はない10.3%
300万円未満26.3%
300~500万円未満40.8%
500~750万円未満49.1%
750~1,000万円未満64.3%
1,000~1,200万円未満66.6%
1,200万円以上70.2%

貯金500万円はすごいのか?

結論から言うと貯金500万円は全体の4割以上が保有していることからすごいとまでは言えないでしょう。しかし、過半数も達成していないことからある程度の努力がなければ貯めることができない金額と言えるでしょう。 また、60代、70代の割合が多くなっていることから退職金などで一括してお金を得られる可能性もあります。仕事を続けていれば最終的に達成できる貯金額とも言えそうです。

貯金500万円あったら何年暮らせるか

貯金500万円あったら何年暮らせるか

貯金500万円あったら、何年暮らせるのでしょうか。貯金500万円は全世帯の4割が達成している金額であり、手が届きやすい貯金額と言えます。ここでは世帯の生活費から貯金500万円でどれくらい生活できるかを紹介します。

ポイント

  • 世帯別の平均生活費
  • 1人暮らし(独身)の場合、貯金500万円で何年暮らせるか
  • 2人暮らし(夫婦)の場合、貯金500万円で何年暮らせるか

世帯別の平均生活費

まずは世帯別の生活費を紹介します。世帯人数(単身世帯~6人以上世帯)における生活費は以下のようになります。現在、主要となる世帯人数は単身世帯と2人世帯ですので、これらの世帯では単身世帯:15万円/月、2人世帯:24.5万円/月の支出になっていることが分かるでしょう。また、世帯人数が増えると支出も堅調に増えていることが分かります。

世帯数平均支出(月)
単身世帯150,506円
2人245,278円
3人284,334円
4人315,402円
5人336,009円
6人以上358,810円

1人暮らし(独身)の場合、貯金500万円で何年暮らせるか

それでは平均生活費をもとにした場合、働かずにどれくらい暮らせるのでしょうか。簡単に計算してみましょう。

単身世帯の平均支出は15万円/月のため【500÷15=33.3(か月)】となり、2年9か月ぐらい働かずに暮らせることになります。

これだけの貯金があれば、仕事を一時的にやめてゆっくりしたりすることも可能でしょう。

2人暮らし(夫婦)の場合、貯金500万円で何年暮らせるか

続いて、2人暮らしの場合、働かずにどれくらい暮らせるかを試算します。

2人暮らしの場合の平均支出は24.5万/月のため【500÷24.5 = 20.4(か月)】となり、1年8か月ぐらい働かずに暮らせることになります。

これだけの貯金があれば、病気にかかって一時的に働けなくなっても大丈夫ですし、転職などもゆとりをもって行えます。日々の生活を安心して過ごすことができるでしょう。

貯金500万円は何年で貯まるか【シミュレーション】

貯金500万円は何年で貯まるか

貯金500万円もあればある程度ゆとりをもって生活をすることができることが分かりました。それでは貯金500万円を貯めるのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。ここでは年収別にシミュレーションをしてみます。

ポイント

  • 年収400万円の場合、貯金500万円は何年で貯まるか
  • 年収600万円の場合、貯金500万円は何年で貯まるか
  • 年収1000万円の場合、貯金500万円は何年で貯まるか

年収400万円の場合、貯金500万円は何年で貯まるか

年収400万円の場合、手取り金額は約314万円です。平均の生活費は政府が公表している家計調査 家計収支編によると約24.7万円/月の支出があります。したがって毎月貯金できる金額は以下のようになります。

314÷12‐24.7= 1.47(万円)

したがって、貯金500万円を貯めるためには、以下のようになります。

500÷1.47 =340(か月)

上記の式の通り約28年で貯金できることがわかります。

参考:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2020年|政府統計の総合窓口

年収600万円の場合、貯金500万円は何年で貯まるか

年収600万円の場合、手取り金額は約457万円です。平均の生活費は政府が公表している家計調査 家計収支編によると約28.4万円/月の支出があります。したがって毎月貯金できる金額は以下のようになります。

457÷12‐28.4=9.68(万円)

したがって、貯金500万円を貯めるためには、以下のようになります。

500÷9.68=51.7(か月)

上記の式の通り約4年4か月で貯金できることがわかります。

参考:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2020年|政府統計の総合窓口

年収1000万円の場合、貯金500万円は何年で貯まるか

年収1000万円の場合、手取り金額は約720万円です。平均の生活費は政府が公表している家計調査 家計収支編によると約38.3万円/月の支出があります。

したがって毎月貯金できる金額は以下のようになります。

720÷12‐38.3=21.7(万円)

したがって、貯金500万円を貯めるためには、以下のようになります。

500÷ 21.7=23(か月)

上記の式の通り約1年11か月で貯金できることがわかります。

参考:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2020年|政府統計の総合窓口

貯金500万円を貯めるには【コツ・ポイント】

貯金500万円を貯めるコツ

貯金500万円を貯めるには、それなりに時間がかかることがわかりました。しかし、安心した生活を手に入れるためにも、早く貯金500万円を貯めたいと考える人も多いのではないでしょうか。ここでは貯金500万円を貯めるポイントを紹介します。

ポイント

  • 支出を見直し、無駄な買い物をしない
  • 昇進・転職・副業などで収入UPを目指す
  • 家賃や携帯代などの固定費を見直す
  • 先取り貯金をし、残った金額で生活する
  • 投資や資産運用でお金にも働いてもらう

支出を見直し、無駄な買い物をしない

貯金500万円を貯める上で、簡単で有効なのが支出の見直しです。支出を確認して、不要な買い物をしていないか見直してみましょう。特に服や飲み会費用など1回の支出が多いものを見直すことは大きな効果があります。

例えば、これまで週1回飲み会に行っていたものを2週間に1回にするだけで月6千円から1万円の節約になります。年間で考えると7万円~12万円も貯金額が増えるので大きな効果を上げるでしょう。

昇進・転職・副業などで収入UPを目指す

支出の削減と同じくらい大事なのが収入を増やす方法です。収入を増やさなければ貯金できる上限は増えません。昇進で収入が上がる見込みがあるのであれば、積極的に昇進を狙っていきましょう。また、転職や副業も1つの手です。

副業も転職も挑戦するだけであればリスクはありません。自分の市場価値を確認できる、社会で通用するスキルを確認できるなどメリットも多くありますので、機会があれば積極的に挑戦しましょう。

家賃や携帯代などの固定費を見直す

支出を見直すもう一つの方法として固定費の削減があります。固定費は家計の中で大きな割合を占めている世帯も多いのではないでしょうか。家賃や携帯代、保険などを見直すことで固定費を削減できます。

家賃は引っ越しなどで費用がかかってしまうため、なかなか費用対効果が見込めるかわかりませんが、携帯代などは格安SIMに変えるだけでも固定費の削減につながります。

先取り貯金をし、残った金額で生活する

貯金を始めるにあたっては毎月の貯金目標額を明確にしておきましょう。目標が明確になっていることで実は貯金額が少ないのではといった不安もなくなります。目標が明確になったら、先取り貯金をするようにしましょう。

お金はあったらその分使ってしまうことも多いので先取り貯金を行い、残った金額で生活するのは貯金する上で有効な方法です。

投資や資産運用でお金にも働いてもらう

投資や資産運用でお金に働いてもらうのも1つの手です。例えば、インデックスファンドの投資信託に投資した場合には年6〜7%の利回りが見込めますので、100万円を投資した場合には年間6〜7万円貯金できることになります。

資産運用にはリスクもありますが長期的に資産を形成していくには有効な方法です。500万円貯めるだけでなく、1000万円、2000万円貯めたい人はぜひ挑戦してみるとよいでしょう。

貯金500万円が貯まったらできること

貯金500万円が貯まったらできること

貯金500万円も貯まるとできることもさまざまです。。例えば、自己投資に積極的にお金を掛けたり、起業などを目指したりです。ここでは、貯金500万円でできることを紹介します。

ポイント

  • 浪費や消費を抑えることができる
  • 自己投資で年収アップが見込める
  • 独立や起業などに挑戦できるようになる
  • 投資や資産運用の効果が大きくなる

浪費や消費を抑えることができる

貯金500万円も貯めたとなると浪費や消費を抑えることができます。500万円を貯金するのはある程度の努力が必要です。浪費を抑えたり、必要最低限のものしか買わなかったりとさまざまな方法で貯金に励んできたことでしょう。

この習慣は自然と身についています。したがって、何かを購入するときにも費用対効果を考え、浪費や消費を抑えた生活が可能となっているはずです。

自己投資で年収アップが見込める

貯金500万円もあるとさまざまな自己投資が可能になります。時間も確保することができるので、難しい資格にも挑戦することができるでしょう。その結果、より良いポジションへの昇進や転職が見込めるようになります。

そうすることで年収がアップし、貯金1000万円や貯金2000万円といったさらなる資産形成の土台を作ることができます。

独立や起業などに挑戦できるようになる

貯金500万もあると1年は安心して生活ができるでしょう。そのため、独立や起業など新しいことに挑戦することも可能です。

独立や起業でいきなり生活できるほどの売上を上げるのは難しいでしょう。しかし、500万円もあるとしばらく生活を続けていくことができます。その間に業務を改善して生活していくほどの売上を上げることができるでしょう。

このように安心して挑戦する土台を作れます。

投資や資産運用の効果が大きくなる

貯金500万円もあると投資や資産運用の効果を実感できるようになります。例えば、100万円を投資信託のインデックスファンドに投資した場合、平均利回りは6〜7%程度ですので、年間6〜7万円の利益が見込めます。

一方、500万円を投資した場合では30〜35万円もの利益が見込めます。投資している金額が大きくなることでより多くの利益が見込めるようになります。

注目ファンド

詳細な投資分析によるバリュー投資を中心に実践しており、短期的な利益追求ではなく安全性を追求しながら中長期的な利益を求めているヘッジファンド。

詳細はこちら

貯金500万円で始められる投資・資産運用

貯金500万円で始められる投資・資産運用

貯金500万円もあると投資や資産運用を行い効率よく効果を上げることができます。その投資にはさまざまな種類があります。ここでは貯金500万円で始められる投資を紹介します。

ポイント

  • 投資信託|インデックスファンドに投資する
  • 株式投資|高配当株投資で配当金を受け取る
  • 貯蓄型生命保険|保障を兼ねそろえた投資

投資信託|インデックスファンドに投資する

インデックスファンドに投資するのがおすすめの方法です。インデックスファンドとは投資信託の種類の1つであり、市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託です。

インデックスファンドの主な特徴としては購買手数料が安いこと、信託報酬が安いことです。特に購入手数料はネット証券で購入した場合にはかからないケースも多くあります。このため、貯金した500万円を効率的に運用できます。

運用利回りはインデックスファンドの種類にもよりますが、長期的な視点でみると6~7%程度が見込めるでしょう。

最低投資額100円~
目指せる利回り6~7%
メリット・手数料が安い
・手間がかからない
デメリット急激な資産の増加は見込めない
こんな人におすすめゆっくり安定して資産形成をしたい人

株式投資|高配当株投資で配当金を受け取る

高配当株式に投資して配当金を受け取る方法もあります。インデックスファンドは長期的な視点で投資をするものであり、分配金を受け取れないものがほとんどです。その一方で高配当株投資であれば、年に数回配当金を受け取ることができます。

貯金500万円を増やしたいと考えるのではなくて、日々の生活を少し豊かにしたいと考えている方にはおすすめの投資方法でしょう。高配当株式に投資する方法は大きく2つあり、個別株を組み合わせてポートフォリオを作成するという方法と高配当株ETFという高配当株のパッケージ商品を購入する方法です。

個別株を購入する方法では自ら株式のメンテナンスをしなければならず、知識が必要ですが、自分の好きな株を入れることができます。高配当株ETFではメンテナンスの必要性が低いですが若干手数料がかかります。

最低投資額5000円程度~
目指せる利回り5~7%/td>
メリット・手数料が安い
・配当金が手元に入ってくる
デメリット急激な資産の増加は見込めない
こんな人におすすめ日々の生活を少し豊かにしたい人

貯蓄型生命保険|保障を兼ねそろえた投資

貯蓄型生命保険とは毎月の保険料が積み立てられていきます。そして、解約時や満期時にそれぞれ解約払戻金、満期保険金としてお金が戻ってくる保険のことを指します。解約払戻金としては元本を下回ることが多いですが、満期まで持って解約した場合には2〜3%程度元本から上乗せして戻ってくる可能性があります。

利回りは低いですが、この投資には保障がついています。そのため、家族がいる場合にはご自身になにかあったときにお金を受け取ることができ、安心して生活ができる点が魅力です。

最低投資額1万円/月程度~
目指せる利回り0.5~1%/td>
メリット保障がついている
デメリット・短期解約だと元本割れすることがある
・利回りが低い
こんな人におすすめ保障をつけながら資産を増やしたい人

貯金500万円で何年暮らせるか改めておさらい

ここでは貯金500万円で何年暮らせるかを紹介しました。貯金500万円では単身世帯で2年9か月、2人世帯で1年8か月程度、無収入で暮らすことができます。また、これだけ貯金した実績があれば、節約のすべも身に着けており、楽に生活ができるようになっているでしょう。

一方、自己投資や起業、独立などの準備資金にも充てることができてさらなる収入アップも見込めるようになります。投資を行った場合には投資の効果が実感できる金額となってくるでしょう。何をするにしても貯金500万あれば一定の安心感は得られる金額と言えるでしょう。

日本国内ヘッジファンドおすすめランキング15選|高利回り企業一覧

この記事では、ヘッジファンドのおすすめをランキング形式でご紹介します。ヘッジファンドと聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか。政府が進める「貯蓄から投資へ」の流れの中で、株...