「イスラエル-ハマスの対立に対するグローバル企業の反応」（アルジャジーラ）

【アルジャジーラ記事より（翻訳）】

2023年10月10日

イスラエルに拠点を持つ世界の企業は、同国がガザ地区のハマスと戦争を展開している中、業務を一時停止したり、従業員に在宅勤務を求めたりしています。

以下は、旅行業から金融業に至るまでの各業界の企業が取っている対応の一部です。

旅行

アジア、ヨーロッパ、およびアメリカのいくつかの航空会社が、テルアビブへの直行便を中止しています。

米国の航空会社、デルタ航空は、地域の出来事を評価する中、10月31日までテルアビブ行きの便をキャンセルしています。

イスラエルのフラグシップキャリアであるエル アル航空は、国の歴史で最大の動員の一環として、イスラエルの予備役員を故郷に送り返すための追加便を運航しています。

クルーズ運営会社のロイヤルカリビアン、カーニバル、およびノルウェージャンクルーズラインは、イスラエルへの旅程を調整し、またはリダイレクトしています。

エネルギー

米国で2番目に大きな石油およびガスの生産者であるシェブロンは、イスラエルのエネルギー省の命令により、国の北海岸沖のタマール天然ガス田の運営を停止するよう命じられています。

銀行

ゴールドマン・サックスは、テルアビブのオフィスに勤務する従業員に自宅勤務を求めています。

ロイター通信によると、JPMorgan Chaseはイスラエルの200人以上の従業員に自宅勤務を求めています。

ロイター通信が閲覧した内部メモによれば、バンク・オブ・アメリカはテルアビブのオフィスを閉鎖し、今後の日々において地元の状況を継続的に監視するとしています。

ブルームバーグニュースによると、モルガン・スタンレーはイスラエルのオフィスのスタッフに、当面の間、自宅勤務をするよう伝えています。

シティグループは、イスラエルにおける外資系金融機関の中で最大のプレゼンスを持っていると主張しており、同国のスタッフに対してオフィスまたは自宅での勤務を選ぶ柔軟性を提供していると、ロイター通信に情報を提供した情報筋が述べています。

物流

インドの億万長者、ガウタム・アダニが運営するAdani Portsは、イスラエル北部のハイファ港が現在も稼働していると述べていますが、状況を綿密に監視しており、事業継続計画も準備しています。

グローバル宅配業者のFedExはイスラエルでのサービスを一時停止していますが、UPSは国内外への便を一時停止しています。

サービスの中断が発生する可能性がありますが、UPSは、すでにイスラエル内にある荷物を、安全に宛先へと迅速に移動させるための緊急計画を持っていると述べています。

テクノロジー

人工知能やコンピュータグラフィックス用のチップの世界最大のメーカーであるNvidiaは、CEOのJensen HuangをフィーチャーとしたテルアビブでのAIサミットをキャンセルしました。

消費者および小売

衣料品大手のH&Mは、イスラエルのすべての店舗を一時的に閉鎖しています。

衣料品小売りのZaraのオーナーであるInditexは、イスラエルの84の店舗を一時的に閉鎖し、返品の期限を延長しています。

製薬

製薬会社のEli Lilly and Coは、状況を綿密に監視しており、スタッフの安全を確保しながら、地域の患者に対する医薬品の供給が途切れることなく続けられるように必要な措置を講じると述べています。

（リソース）

https://www.aljazeera.com/economy/2023/10/10/how-global-firms-are-reacting-to-the-israel-hamas-conflict