フロンティアキャピタルは怪しい？評判や実績、イラン市場の特徴

フロンティアキャピタルとは

フロンティアキャピタルとは、未開拓の株式市場に投資するヘッジファンドです。未開拓と聞くと新興国投資を思い浮かべますが、同社は一般的によく知られている投資先ではなく、正真正銘の未開拓市場に投資します。

これらの国は投資環境が整備されていないとして、カントリーリスクを重視し敬遠する運用トレーダーやファンドも多いです。フロンティアキャピタルは、敢えて極端な新興市場を取りに行く姿勢を武器にしているといえます。

フロンティアキャピタルは合同会社で怪しい？

フロンティアキャピタルは合同会社の形態で運営しています。同じ社名の株式会社もあるため、怪しい会社なのではとも言われています。

合同会社とは、2006年の会社法改正の際に導入された形態で、資本金の出資を行った有限責任社員のみで構成されています。株式会社も資本金を拠出した人間が株主となり経営権を有しますが、外部の人間が株式を取得すると一部の経営権を与えなくてはなりません。

合同会社は出資時の定款にもとづいた社員だけが経営権を有します。なお、株式会社の代表は代表取締役、合同会社の代表は代表社員です。

ヘッジファンドは合同会社で経営しているところも多く、会社形態如何は信頼性の毀損にはなりません。法律的な観点からも問題ありません。

フロンティアキャピタルの評判・口コミ【掲示板・SNS】

フロンティアキャピタルの評判や口コミを紹介します。

フロンティアキャピタルって会社、イラン株投資に特化した2018年に設立されたプライベートファンドって触れ込みだけどHPみてもどこにも会社概要も代表社員名(合同会社らしい)も書いてなくて怪しすぎる。

引用：X

この口コミのように、フロンティアキャピタルの情報はまったく出回ってはいません。同社が合同会社ということも手伝い、情報が少ないために怪しい、と考えるのもよくわかります。日本には数ある運用会社がありますが、さすがにもう少し詳しい情報開示はされています。

フロンティアキャピタルの情報公開不足に見送りをする投資家も多いですが、とはいえ可能性のあるイランに投資するにあたっては同社は第一の選択となります。ぜひ個別面談を申込み、その場ではよく質問をして、納得して投資するようにしましょう。

また同社はイランの次策として、やはり現時点では表に出ていない新興国への投資を検討している可能性があります。個別に面談することで信憑性の確保と同時に、それらの情報を獲得することができるため、合わせて判断するようにしましょう。

フロンティアキャピタルの運用実績

フロンティアキャピタルはイランへの投資を通じて、約18％から20％の運用実績を上げています。そもそも日本においてイラン国内に投資するヘッジファンドは同社のほかに見当たりません。

フロンティアキャピタルはファンドマネージャーが現地で証券口座を開設したうえで、投資許可を当局から得て投資を行っています。不確実性が高く、大手資産運用会社はもちろん、個人でも取り組めるものではありません。

また、どこにも「イランに限定する」という姿勢を打ち出してはいません。あくまで新興国株投資です。フロンティアキャピタルは2016年頃から投資の機会を伺い、2018年から投資を実行しています。

今後もタイミングを見てほかの国に投資機会を広げる可能性もあります。イランだから投資するのではなく、同社がイランを評価しているから投資するということがわかります。

フロンティアキャピタルが投資するイラン市場の特徴

フロンティアキャピタルが投資するイラン市場はどのような特徴があるのでしょうか。イランや隣国イラクはイスラム教のシーア派が多く、厳格な教義の適用が徹底されている印象があります。

• GDP成長率は2%～4％を推移
• 評価の定まっていないイラン株は割安傾向
• 国外株への投資は為替リスクを考慮する
• 現時点で見えていないカントリーリスクも考慮する

GDP成長率は2%～4％を推移

イランのGDP（国内総生産）は2020年以降2％から4％のプラス成長を推移しています。2020年から2022年前半にかけて上昇した原油価格が大きな要因です。また、女性が顔を出さないなどの厳格なイスラム教義にもとづく制限があったものの、ここ数年大きく緩和されていることも背景の1つと考えられます。

ただ2022年以降原油価格は下落傾向にあるため、今後の国内経済にどのような影響が現れるか懸念されています。一方で人口は約8500万人（世界17位）であるものの、増加傾向にあります。原油の一大生産地のなかでは人口数は群を抜いており、今後も継続した経済成長が期待できるでしょう。

評価の定まっていないイラン株は割安傾向

具体的な銘柄に目線を移すと、投資マネーの入っていない分、売上や利益、資産と比較して株価が抑制されている銘柄が目立ちます。企業を判断する指標であるPERやPBRから見ると、割安傾向にある銘柄があり、公開された銘柄ではないため、フロンティアキャピタルに代表される繋がりを活用して購入することになるが、短期的に資産形成ができる可能性は高いといえます。

イランの分析をするうえで見逃せないのがアメリカによる経済制裁です。2022年にロシアがウクライナに侵攻したことで、ウクライナを支援するアメリカとしてはイランに対し融和策の必要性が生じています。今後、イランをめぐる制限が緩和され、経済成長の重しが取り除かれることが期待されます。

国外株への投資は為替リスクを考慮する

2023年は円安傾向が続いています。イランへの投資に限らず、投資実行時（購入時）と売却時の為替差は十分に留意しましょう。売却時に一定程度円高が進んでいれば、為替差損が生じることになります。投資自体が利益が出ていても、為替により利益が目減りされる可能性があるため、十分に考慮するようにしましょう。

為替リスクを可視化するには外国株購入がどの通貨で実行されるのか、購入時から把握しておくことが大切です。ドルの場合とユーロの場合では、円に対する為替リスクも異なります。また先行したヘッジファンドのため、手数料や維持管理費もしっかりと理解して投資に踏み切ることが大切です。

現時点で見えていないカントリーリスクも考慮する

投資においては現時点で見えていないカントリーリスクも考慮しましょう。1989年から最高指導者の座を堅持するハメネイ氏のアメリカとの関係、領土の双方をアフガニスタンとシリアといった内戦国に挟まれる地形リスクなど、イランをめぐる複数のカントリーリスクがあります。

2024年にはアメリカの大統領選挙があり、経済制裁を強化した共和党のＤ・トランプ元大統領が再び立候補するなど、予断を許しません。

イランの投資銘柄のなかでも、カントリーリスクの影響を強く受ける銘柄か、石油価格の影響を受ける銘柄なのかといった、各銘柄の背景を理解し、投資判断を進めていくようにしましょう。

フロンティアキャピタルが投資するイラン市場の将来性

これら複数の要素を通じても、フロンティアキャピタルはイラン市場の将来性をとてもポジティブに見ていることがわかります。同社のホームページでは、意外に低い石油依存率が示されています。

政府への収入のうち、80％を石油が占めるサウジアラビアと異なり、イランは石油依存率が60％前後に抑えられています。石油の価格変動やOPEC（石油輸出国機構）の意思決定などによる景気変動が低いことを示しています。

同社ではこれを踏まえ、2023年以後もイランへの投資を加速していくことが基本線です。ただ繰り返しになりますが、同社はイランへの投資に限定する方針とはどこにも示していないため、いわゆる損切りの可能性があることもまた、投資する顧客に安心感を与えている要因といえるでしょう。

フロンティアキャピタルに投資・資産運用する方法

フロンティアキャピタルは独立したヘッジファンドです。ヘッジファンドのなかには証券会社や金融機関で購入できる仕組みの会社もいますが、同社はあくまで直接のコンタクトに限定しています。

具体的なイラン投資の中身も問い合わせた後にはじめて詳しく説明されるようです。まずは各投資家が問い合わせをしてみて、信頼性を含め投資を検討することをお勧めします。その時に気を付けたいのは、イラン株以外の相談をどうするかです。

イラン株は上級者向けのため、ほかに資産運用を何もしていないというのは考えづらいでしょう。フロンティアキャピタルへの投資分も踏まえた全体のポートフォリオについて、信頼できるIFAなどに相談することをお勧めします。

具体的には値動きの激しいイラン分と同等分を、安定性の高いインデックスなどに投資し、分散投資を実現する方法です。

フロンティアキャピタルについておさらい

フロンティアキャピタルについてまとめました。多くの投資ファンドが目を向けていないイラン市場をメインとしている分、怪しいと思われることもありますが、このような独自のポジション取りはファンドにとってとても大切です。

イラン投資に興味を持った方は、ぜひフロンティアキャピタルにコンタクトし、詳しい話を聞いてみましょう。軽いフットワークは、投資を成功させるうえで欠かせない大きな要素でもあります。