「サウジアラビア、黒字予測にも関わらず予算赤字へ進行」(MIDDLE EAST EYE)

【MIDDLE EAST EYE記事より(翻訳)】

サウジアラビアは、以前の黒字の予測にもかかわらず、今年予算赤字になると予想していると財務省は述べました。これは、国が非石油経済への投資を続ける中でのことです。

財務省は、土曜日の暫定予算声明で、今年の国内総生産（GDP）の2%の予算赤字を予測しており、以前の黒字の予測よりもそれが見込まれています。また、2024年にはGDPの1.9%の赤字が予測されています。

これらの赤字は、それぞれ1610億リヤル（430億ドル）と見積もられています。

サウジアラビアは、今後来年にかけての予想される赤字を賄うために国際債券市場に手を出すことが予想されています。これは、石油価格が下落し、石油の生産削減が延長される中でのことです。

国は、経済の多角化を目指して大規模な取り組みを行ってきたにもかかわらず、依然として石油収益に大きく依存しています。

一部のアナリストは、サウジアラビアの経済がCovid-19のパンデミックが最も厳しかった2020年以来、初めて縮小すると予測していますが、国営石油生産企業サウジアラムコからの大きな配当が赤字の一部を補填する可能性があります。

石油価格は、昨年の平均100ドル/バレルを下回っていますが、リヤドが先月、1日当たり100万バレルの自主的な石油生産削減を2023年末まで延長すると発表した後、90ドルを超えて上昇しました。

これにより、財務省によれば、2023年の総収入の見積もりが、以前の1兆1300億リヤルの予測から1兆1800億リヤルに上昇しました。

総収入は、2022年の1兆2680億リヤルの水準を下回っています。

一方、総支出は2023年に1兆1140億リヤルの初期見積もりから1兆2620億リヤルに上昇し、2024年にはわずかに減少して1兆2510億リヤルになると見られています。

非石油経済の強い成長にもかかわらず、今年の低い石油生産と収益が王国の2023年のGDP成長に影響を与え、財務省はそれを以前の3.1%の予測から0.03%に下方修正しました。非石油GDPは2023年に5.9%成長すると予測されています。

「サウジ政府の予算で公表された高い支出目標は、国内の成長が引き続き強まることを示しており、この支出の増加は来年の非石油GDPの4%の成長を支えるでしょう」とアルラジヒキャピタルの研究部長、マゼン・アル・スダイリは述べました。

(リソース)

Saudi Arabia heads toward budget deficit despite predictions of surplus | Middle East Eye