グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドとは
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドとは、持続可能な未来に向けた課題の解決に関連し、破壊的イノベーションを起こし得るビジネスを行う企業株へ投資する投資信託です。
特に、近年注目を集めているSDGsを社会的課題と捉えていて、中長期的な信託財産の成長を目指して運用されています。
直近の基本情報は以下の通りです。
基準金額 | 4,980円(23/04/05 現在) |
---|---|
決算日 | 4月20日 |
決算頻度 | 年1回 |
為替ヘッジ | なし |
純資産残高 | 2894億4300万円 |
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの特徴
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは日興アセットマネジメントが設定・運用をしている新しい投資信託です。
ここではグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの特徴を紹介します。
- 投資対象
- 組入上位銘柄
- 購入手数料・信託手数料
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの投資対象
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの投資対象の投資対象は社会の課題に対して破壊的イノベーションをもって解決できそうな企業を投資対象としています。
この破壊的イノベーションとは既存の技術やノウハウに対して、まったく新しい観点から商品やサービスを提供することです。
このファンドでは銘柄を選定する際に米国のアーク社からの助言を受けて銘柄の選定を行っております。従来の伝統的な調査方法だけでなく、独自のプロセスでも調査を行っており、効果的に対象となる企業を選定できるようになっています。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの組入上位銘柄
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの組入上位銘柄は以下の通りです。テスラやズームなど近年、力を発揮している企業が多く含まれています。
企業名 | 国 | 業種 | 比率(%) |
---|---|---|---|
テスラ | アメリカ | 一般消費財・サービス | 8 |
ブロック | アメリカ | 情報技術 | 5.6 |
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ | アメリカ | 情報技術 | 5.6 |
トリンブル | アメリカ | 情報技術 | 4.4 |
ロク | アメリカ | コミュニケーションサービス | 4.1 |
CRISPRセラピューティクス | スイス | ヘルスケア | 3.9 |
コインベース・グローバル | アメリカ | 金融 | 3.8 |
イグザクト・サイエンシズ | アメリカ | ヘルスケア | 3.6 |
ユーアイパス | アメリカ | 情報技術 | 3.4 |
ロビンフッド・マーケッツ | アメリカ | 金融 | 3.3 |
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの購入手数料・信託手数料
購入手数料は投資信託を購入するときにかかる費用、信託手数料は投資信託を管理してもらうにあたって毎年かかる運用費用になります。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの購入手数料と信託手数料は以下の通りです。
また、購入手数料と信託手数料以外に年率0.1%で諸費用がかかってくる点には注意をしましょう。
- 購入手数料:3.30%
- 信託手数料:年率0.9625%
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの運用実績・リターン
ここではグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの運用実績・リターンについて紹介します。
比較のために有名なインデックスファンドの1つであるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と比較をしてみます。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは2022年に設定された投資信託となるため、1年を対象として比較した結果は以下の通りです。
設立した当初は大きく下落しており不安定な時期が続きました。しかし、この3か月は安定しており、高いリターンを出していることがわかります。
最初の時期はテスラやブロックなど組入上位銘柄が下落していた時期と被っています。この株価の下落の影響を強く受けて、基準価格が下落したと考えられます。
期間 | リターン(グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド)(%) | リターン(eMAXIS Slim 全世界株式)(%) |
---|---|---|
3カ月 | 19.74 | 0.67 |
6カ月 | -1.24 | 1.31 |
1年 | -32.79 | 8.62 |
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの掲示板の評判・口コミ
ここではグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの口コミを紹介します。主な口コミは以下の通りです。
確認したところ、あまり良い評価がない結果となりました。投資した初期から値下がり傾向が続いていること、ほかの株が上がっているなかで、あまり上昇の兆しが見られないことが悪い評判を招いているものと思います。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの今後の見通し
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの銘柄は基本的にはアメリカのハイテクグロース株を中心にポートフォリオが組まれています。
そして、現在ハイテクグロース株は不調な状況にあります。その理由としてはアメリカのインフレが大きく影響をしています。
アメリカのインフレにより資金が債券などに移っています。そのため、グロース株は成長し辛い傾向にあります。このため、インフレが収まるまでは大きな値上がりが見込めないでしょう。そしてこの金利に関しては2024年ごろまでは下がらないと予想されています。そのため、2024年までは厳しい状況が続くでしょう。
また、グロース株は株価を上げるために常に成長することが求められます。しかし、長期的に成長している企業は少ないでしょう。
そのため、長期的に株価を上げ続けられる企業は少ないと言えます。グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの銘柄においても適切に入れ替えを行わなければ、金利が下がる2024年以降も厳しい状況が続く可能性があります。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドはおすすめか?
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは現在アメリカのインフレの影響を受けて基準価格が下落していることがわかりました。
また、長期的な視点でも厳しい状況が予想されています。また、購入手数料や信託手数料が高いのも不安要素の1つです。信託手数料分は継続的に成長し続けないと基準価格は上がりません。信託手数料が高ければ高いほど基準価格を維持することは難しくなります。
そのため、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドを購入することはおすすめしません。
現在、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドを保有している方も今後しばらくは基準価格が下落することを想定しつつ、持ち続けるべきか、売却するか検討を行った方がよいでしょう。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの基本情報と評判まとめ
ここではグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの基本情報や評判、今後の見通しなどを紹介しました。SDGsを意識したイノベーションを起こせるような企業を独自の調査で選定しており、中長期的な成長を期待している投資信託になります。
評判に関しては掲示板の情報を確認したところ現時点では悪い口コミが多く、長期的に値上がりする可能性も低い状態です。そのため、もしグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの購入を検討している場合には組入銘柄上位株の株価の予想を入念に確認するなど慎重に投資を行った方がよいでしょう。
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