三菱HCキャピタルの企業概要

三菱HCキャピタルの企業概要

三菱HCキャピタルとは、2021年に三菱UFJニースと日立キャピタルが合併した総合リース会社です。主に以下の事業を行っています。

  • ファイナンス(リース/レンタル等)
  • 資産、機器有効活用・処分
  • 環境・エネルギーソリューション
  • ビジネスサポート
  • 建物リース/PFI

会社名三菱HCキャピタル株式会社
所在地〒100-6525 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング
設立1971年4月12日
資本金33,196,047,500円
代表者代表取締役 社長執行役員 久井 大樹
従業員数連結8,560名、単体2,143名(2023年9月末現在)
株式発行可能株式総数:4,800,000,000株
発行済株式総数:1,466,912,244株
上場証券取引所東京証券取引所:プライム市場
名古屋証券取引所:プレミア市場
証券コード:8593
決算期3月31日(年1回)
主な株主三菱商事株式会社
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
株式会社日本カストディ銀行(信託口)
株式会社三菱UFJ銀行

三菱HCキャピタルの事業内容

三菱HCキャピタルの事業内容

三菱HCキャピタルは、大きく6つの事業を行っています。

ポイント

  • ファイナンス(リース/レンタル等)
  • 資産、機器有効活用・処分
  • 環境・エネルギーソリューション
  • ビジネスサポート
  • 建物リース/PFI
  • その他サービス

ファイナンス(リース/レンタル等)

三菱HCキャピタルは、国内外の課題やニーズにあわせて、多様なリースを展開しています。

ファイナンスのリース/レンタル事業は以下のとおりです。

  • ファイナンスリース
  • オペレーティングリース
  • PCレンタル/PC運用支援
  • MileOn(マイルオン)
  • 工作機械レンタル
  • 工業機械スピードリース
  • オートリース
  • 光脳機能イメージング装置のレンタル
  • 航空機・航空機エンジンリース
  • 船舶ファイナンス・海上コンテナリース
  • 割賦販売
  • 診察報酬債権ファクタリング
  • 売掛債権ファクタリング
  • おまとめリース
  • メンテナンスリース

資産、機器有効活用・処分

資産、機器有効活用・処分で行っている事業は「中古機械の買取・販売」「中古半導体製造設備の買取・販売」「中古医療機器の販売・買取」「遊休設備有効活用(産業・工作機械、半導体製造装置 ほか)」「オフィス機器有効活用サービス(買い取り、データ消去、中古販売)(MHCリユースサービス)」の5つです。

これらの事業ではメーカーを問わず、様々な中古の機械設備や半導体、医療機器の買取・販売、オフィスで利用するパソコンの処分やリユース、データ消去などを行っています。

環境・エネルギーソリューション

環境・エネルギーソリューションで行っている事業は「環境ファイナンス」「環境サポートサービス」「ESCO(Energy Service Company)」「省エネソリューション」「再生可能エネルギー」の5つです。

太陽光や風力などの再生可能エネルギー事業者への支援を行う「環境ファイナンス」、事業計画から運用・保守までサポートを行う「環境サポート」など再生可能エネルギーや省エネに関する事業を国内外で行っています。

ビジネスサポート

ビジネスサポートは、医師・医療法人に対してリース、債権回収、給与計算や各種受架電業務など、国内外のビジネス全般に関わります。

ビジネスサポートで行っている事業は以下のとおりです。

  • 病・医院開業サポートサービス
  • 海外進出サポート
  • リース事業進出サポート
  • パートナーリース(売主様向け販売支援ファイナンスサービス)
  • 債権回収
  • 給与計算アウトソーシング(GROW ASSIST)(MHCトリプルウィン)
  • コールセンター
  • 信託業務
  • リスクソリューション
  • 経理・出納受託
  • 海外業務支援

建物リース/PFI

建物リース/PFIの事業は「PFI事業」「不動産流動化」「入居保証流動化」「マンション・マネジメント・リース(マンション管理組合様向けファイナンスサービス)」「マンション・マネジメント・ファイナンス(マンション管理組合様向け修繕工事費用の立替払い)」「建物リース」「複合施設の運営・管理」の7つです。

社会資本設備に民間の資金やノウハウを活用する「PFI事業」や不動産投資の流動化、マンション管理組合向けの住宅設備機器や工事のサポートなどを行っています。

その他サービス

その他の事業としては、 ITを活用したサービスを展開しています。

また、国内外の航空・海運会社向けの航空機・船舶等のオペレーティングリース事業に向けて匿名組合契約を通じて出資してもらう法人向けの投資商品も扱っています。

事業は以下のとおりです。

  • e-Leasing Direct(リース契約情報管理サービス)
  • e-Leasing Direct Platinum(資産・設備情報管理のオンライン台帳)
  • 日本型オペレーティングリース
  • SSCV-Safety(安全運行管理ソリューション)
  • DREAMS(IT資産管理ソリューション)
  • 回収代行サービス(自動振替サービス)
  • 団体長期障害所得補償保険(GLTD)(キャピタル損害保険)
  • 長期就業不能所得補償保険(リビングエール)(キャピタル損害保険)
  • LCMサービス
  • お客さまポータルサイト「WEB-COMPASS」

三菱HCキャピタルの業績推移|売上・営業利益

三菱HCキャピタルの業績推移

三菱HCキャピタルの業績推移について紹介します。まずは営業利益の推移です。

年度2021年3月2022年3月2023年3月
営業利益(億円)9801,1401,387

引用:三菱HCキャピタル主要財務指標(連結)の推移

上記の表の通り営業利益は減少することなく、年々増加していることが分かります。売上高の推移は以下の通りです。

年度2021年3月2022年3月2023年3月
売上高(億円)17,13817,65518,962

引用:三菱HCキャピタル主要財務指標(連結)の推移

売上高も営業利益同様に年々増加し続けていることがわかります。

経常利益の推移は以下の通りです。

年度2021年3月2022年3月2023年3月
経常利益(億円)1,0541,1721,460

引用:三菱HCキャピタル主要財務指標(連結)の推移

経常利益も営業利益、売上高同様に年々増加していることがわかります。

三菱HCキャピタルの株価推移|過去5年のチャート

ここでは、三菱HCキャピタルの過去5年分の株価の推移を見ていきましょう。投資をする際に株価の推移は重要な指標です。

三菱HCキャピタルの株価の推移を、チャートをもとに分析していきましょう。

三菱HCキャピタルの株価推移

ポイント

  • 2019年12月〜2020年10月にかけて株価が下落
  • 2022年9月〜2023年9月にかけて株価が上昇

2019年12月〜2020年10月にかけて株価が下落

三菱HCキャピタルの株価推移

上記の株価のチャートからも読み取れるように、2019年12月には1株700円ありましたが、そこから2020年7月に450円ほど(約250円の下落)に株価が下落しているのがわかります。

一時的に、2020年8月に460円までわずかに回復しますが、2020年10月に過去5年で最低の440円まで下落しています。

株価下落の原因としては、新型コロナウイルスによる影響で売上が伸び悩んだことが起因していると言えるでしょう。

2022年9月〜2023年9月にかけて株価が上昇

三菱HCキャピタルの株価推移

上記のチャートから2022年9月から2023年9月にかけて株価が上昇しているのがわかります。 2022年9月の株価は、622円で2023年9月の株価は996円まで上昇しています。 特に2023年3月から2023年7月までは株価が急騰しており、わずか4カ月で684円から996円まで増加しています。 三菱HCキャピタルは三菱グループと日立グループが合併してできたため、安定的に取引先が確保しやすい点や、海外進出も積極的に行っていることを考慮すると、今後も株価の上昇は期待できるでしょう。

三菱HCキャピタルの株主還元|一株配当・配当利回り推移

三菱HCキャピタルの株主還元

ここでは、三菱HCキャピタルの配当の推移について紹介します。2022年以降の三菱HCキャピタルの株式配当の推移は、以下の通りです。

(円/株)

2022年3月2023年3月2024年3月
中間配当131518
期末配当151819
年間配当283337

引用:三菱HCキャピタル配当状況

上記の表から読み取れるよう、年間配当は上昇していることが分かります。

三菱HCキャピタルは「2023~2025年度中期経営計画」において「配当性向40%以上」を掲げており、株主還元の意識の高さがうかがえます。

また、2024年3月期の業績予想は前年比より増益になっていることから2024年3月の配当金の増加が決まったようです。

三菱HCキャピタルは、2000年3月期から2023年3月期まで連続増配期間を24期記録しています。

2024年3月の配当予想の1株あたり37円が実現すれば25期連続増配を達成することになります。

出典:三菱HCキャピタル「2023~2025年度中期経営計画」p.6

三菱HCキャピタルの株価はなぜ安いか理由を解説

三菱HCキャピタルの株価が安い理由

三菱HCキャピタルの株価は2023年4月から上昇し、2023年秋ころに1000円に到達していますが、株価は低く評価されています。

ここでは三菱HCキャピタルの株価が安い理由を考察していきます。

ポイント

  • 株式の発行数を多くしているから
  • 1株あたりの利益(EPS)が小さい

株式の発行数を多くしているから

三菱HCキャピタルは、多くの個人投資家が株式を買いやすいように発行株式数を多くしています。

三菱HCキャピタルの発行株数は14.6億株で、同業のオリックスは12.3億株と同業と比べても発行株数が多いことがわかります。

また三菱HCキャピタルの時価総額は約1兆5000億円で、オリックスの時価総額は約3兆5000億円となっています。

株価は会社の価値である時価総額を発行株式で割った数になります。発行株式数が多くなると、株価は安くなります。

株価が安いことで個人投資家は購入しやすくなり、企業側は資金が調達しやすくなるというメリットがあります。

参考:三菱HCキャピタルの株価情報トップ|みんかぶ
参考:8591 オリックス|IRBANK

1株あたりの利益(EPS)が小さい

1株あたりの利益(EPS)とは当期純利益を発行株数で割った値のことです。三菱HCキャピタルのEPSは、2018年から横ばい傾向で70円前後を推移しています。

同業のオリックスのEPSは、2023年3月時点で245.98円になっています。

また、株価はEPSにPER(株価収益率)をかけた値になります。

したがって、三菱HCキャピタルは同業のオリックスに比べてEPSが低く推移しているため、株価が安くなっています。


EPSを大きくするには当期純利益を伸ばすか、発行済株式数を少なくする必要があります。
しかし、三菱HCキャピタルの発行済株式数は非常に多いため、EPSが小さくなっているのが現状です。

参考:8593 三菱HCキャピタル|IRBANK
参考:8591 オリックス|IRBANK

注目ファンド

詳細な投資分析によるバリュー投資を中心に実践しており、短期的な利益追求ではなく安全性を追求しながら中長期的な利益を求めているヘッジファンド。

詳細はこちら

三菱HCキャピタルの株価に対する投資家の口コミ

三菱HCキャピタルの株価の口コミ

三菱HCキャピタルの株価に対して投資家の方々が投稿している口コミについて紹介します。

新NISAでオススメする銘柄はと聞かれたら三菱HCキャピタルをおすすめする!

おすすめの点は
✅時価総額1兆越え
✅配当およそ4%
✅25期連続増配予想
✅10万円以下
✅割安株
✅直近で安くなってる
✅三菱の冠

欲しい要素全部盛りですね

引用:X

おはようございます!
今日も寝過ぎちゃいました
新NISAは三菱HCキャピタルちゃんを
他にも何買うか悩んでたのしいです

引用:X

新NISA買い

三菱HCキャピタル 1298株
三菱UFJフィナンシャルG 970株

あとは端数を買って2024年度の新NISA成長投資枠は終わり( ´ ▽ ` )ノ

資産を増やすなら投資信託だけど、収入を増やすなら個別株なんで、始まりは本命2銘柄で!

引用:X

今年一年で上昇した保有銘柄トップ3
一位 タカラトミー(+77%)
二位 テックポイント(+53%)
三位 三菱HCキャピタル(+47%)

でした!
テックポイントのみ一年未満の保有で大健闘でした!(過去に保有はしてましたが今年に再度inした感じ)
ちなみに含み損銘柄はなしです。

引用:X

今日の1株投資
三菱HCキャピタル1株です。940円で株を買えるなんてステキですね

引用:X

三菱HCキャピタルの株は概ね好評で、新NISAにも運用するという方もいるようです。

三菱HCキャピタルの株価は今後どうなる?将来性を解説

三菱HCキャピタルの今後の株価

三菱HCキャピタルの株価は今後どうなるのでしょうか。

ここでは三菱HCキャピタルの今後がどのように推移していくのか、これからの予想や将来性について国内外で展開している事業と株価の推移をもとに紹介します。

ポイント

  • 国内外にリース事業を展開しているため将来性はある
  • 株価は安くても時価総額が高いので問題ない

国内外にリース事業を展開しているため将来性はある

三菱HCキャピタルは国内外のあらゆる社会課題やニーズに対応し、環境・エネルギー事業などリース以外の事業も多岐にわたります。

欧米や中国などの先進国や東南アジアなどにも進出し、IT機器や生産設備のリース、オートリースなどの事業を展開しています。

再生可能エネルギー事業や国内外の不動産事業を展開して、三菱グループと日立グループで合併したことから安定的な取引先の確保も期待できるので、今後の将来性が期待できるでしょう。

株価は安くても時価総額が高いので問題ない

株価は多くの投資家が買えるように、株式を多く発行しているため安いのですが、リース系の時価総額ランキングではオリックスに次いで2位につけています。

また、2021年の日立キャピタルと三菱UFJニースとの合併以降、営業利益、売上高、経常収支の業績も伸びているので、安心できるでしょう。

また、「2023~2025年度中期経営計画」において「配当性向40%以上」を掲げており、配当も年々増加傾向にあるので、今後も安心して将来性が期待できるでしょう。

参考:リース・レンタル業界 : 銘柄一覧|日経会社情報DIGITAL

三菱HCキャピタルの業績・株価・配当についてまとめ

この記事では、三菱HCキャピタルの株価が安い理由について解説してきました。

株価が安い理由は個人投資家が買いやすいように、株価発行数が多いためです。

株価が安いため、個人投資家の手が届きやすくなり、企業の資金調達につながるというメリットがあります。

また、2021年の日立キャピタルと三菱UFJリースとの合併以降、業績も右肩上がりで、海外進出を積極的に行っている事業もあるので、将来性のある企業といえるでしょう。

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