BMキャピタルとはどんなヘッジファンド?
BMキャピタルとは、日本株を対象としたヘッジファンドです。会社の資産価値が高い一方で株価が抑えられている企業に投資し、株価の上昇を目指します。重要視する指標にPBR(株価純資産倍率:株価÷1株当たり純資産)があります。
- BMキャピタルの会社概要
- BMキャピタルの代表・ファンドマネージャーの経歴
- BMキャピタルの投資対象・投資戦略
BMキャピタルの会社概要
BMキャピタルは東京都港区に本社を置くヘッジファンドです。日本国内の企業を投資対象とし、また、積極的な助言や経営支援を通して企業価値の向上を目指します。新興企業よりも従来の伝統的な企業や地方の企業に投資することが多いです。
名称 | ビーエムホールディングス合同会社 |
---|---|
英名 | BM HOLDINGS LLC |
本店 | 東京都港区六本木7-17-10-418 |
代表者 | 森山 武利 |
事業内容 | 有価証券投資事業 |
TEL | 03-3403-2508 |
BMキャピタルの代表・ファンドマネージャーの経歴
BMキャピタル代表の森山武利氏は金融業界で30年以上もの経験があるベテランの金融マンです。前略は本田技研→山一証券→日本ユニコム(現:日本証券)のキャリアを経たあと、BMキャピタルを創業しました。
またファンドマネージャーには東京大学卒業後、新卒でパークレイズ証券を経た優秀なファンドマネージャーが参画しています。
株価上昇前の企業の株を購入し、最も株価が値上がりした時点で売却、同社に投資をした投資家に利益をもたらしています。ヘッジファンドのファンドマネージャーとしては投資した株が割安のままでも問題ですが、最高値まで上がった株が所有地に値下がりするのも避けたいものです。BMキャピタルの陣頭指揮は、磨かれた先読み力によって率いられているといえるでしょう。
BMキャピタルの投資対象・投資戦略
BMキャピタルの投資対象は日本企業であり、従来の伝統領域や地方の有望企業が投資対象です。社歴の浅いベンチャー企業やスタートアップなどは株価が実態と離れて値付けされていることも多く、投資対象には入っていないようです。
PBRなどを基準に、利益は出ているが株価の低い企業に投資し、積極的なハンズオン(経営や事業へのコミット)を進めたうえで、最も株価の高いところで売却します。
なおBMキャピタルは合同会社を採用しています。合同会社形式を採用することで金融商品取引業の登録が必要ないため、運用自体に関係のないコストを浮かせ、また多彩な投資戦略を比較的自由に選択することができます。
投資ターゲットを絞る背景には、代表やファンドマネージャーが日本の伝統市場を対象とした投資に対するミクロな成功譚を有しているからではないでしょうか。
BMキャピタルは怪しいと言われる理由
BMキャピタルは怪しいと指摘する声も多いです。どのような根拠によるものでしょうか。主な理由とされるのが合同会社であることと、5回解散をしていることです。この2つのポイントを噛み砕いていきます。
- BMキャピタルが怪しい理由1. 合同会社である
- BMキャピタルが怪しい理由2. 過去に5回解散している
BMキャピタルが怪しい理由1. 合同会社である
前述の通り、BMキャピタルは合同会社形態を採用しています。金融商品取引法の対象から外れることを目的としているためです。ただ金融庁の監視下から外れるという動き自体が日本ではなかなか共感されるものではないため、怪しいという声の根拠になるようです。
ただ金融庁も合同会社に対する任意の現状確認やヒアリングを行っており、BMキャピタルも積極的に協力しています。同社は四半期ごとに運用リポートも公開しています。
それによると、独立した第三者である会計監査人が財務情報を確認するファンド監査にも入っており、高い透明性のなかで投資業務を遂行していることがわかります。金融庁の登録が無いことのメリットとデメリットを比較し、自社に見合った形を採用しているといえるでしょう。
BMキャピタルが怪しい理由2. 過去に5回解散している
BMキャピタルが怪しいといわれる第二の理由は、過去に5回解散していることです。当然、倒産を意味する法人解散ではありません。
同社の解散の意味は、「合同会社 社員権自己応募スキーム(合同会社スキーム)」と呼ばれる手法で資金を集め、投資を進めていることによります。
この仕組みはいわゆる「私募」となるため、出資者が499人を超えると1つの法人では運用できないという事態になります。そのため500人に到達した時点で解散し、再度投資法人を作成、運用することを繰り返しています。解散の折には既存の投資家にとって、税制的メリットを受けられる特殊な処理をしています。よって5回の解散は経営難ではなく、むしろ順調に投資家が増えていることを意味しています。
BMキャピタルは詐欺?ポンジスキームはしていない?
BMキャピタルは詐欺ではないか。ポンジスキームではないかという指摘があります。果たして違法性があると指摘される要素はあるのでしょうか。特にポンジスキームではないといえる論拠を分析していきます。
- そもそもポンジスキームとは
- BMキャピタルはポンジスキームではないか?
- 【結論】BMキャピタルは詐欺やポンジスキームの心配はない
そもそもポンジスキームとは
ポンジスキームは詐欺行為の一種です。投資から集めた出資金を返すのに、運用利益など会社の売上ではなく、新しくほかの投資家から集めた出資金を充当します。当然新たな投資家の許可を取るものではありません。新たな投資家の出資金はまた新たな投資家を集め、充当します。
当然何度も出資が上手くいくわけはありません。資金調達が厳しくなるなかで現実性の乏しい出資条件を掲げたり、とんでもない配当予想額を提示することから、詐欺行為のひとつとして見られています。ポンジスキームの行く末は、出資による資金調達が続かなくなり、倒産へと至ります。倒産の場合、出資金が戻ってくる可能性は限りなく低いものです。
ポンジスキームの被害者が減らない大きな理由は、順調に事業や運用に結果が出ての出資金還付や配当と誤認することです。倒産して初めて、ポンジスキームだったことが出資者に報じられる場合が大半です。
BMキャピタルはポンジスキームではないか?
BMキャピタルはシンプルなホームページや合同会社という背景から、ポンジスキームが疑われていることは確かです。また前述の通り、合同会社として複数の解散をしていることから、不透明な出金がされているのではないかという指摘もあります。ただ、いずれも根拠のないものです。BMキャピタルがポンジスキームをしていない根拠として、やはり前述したファンド監査が上げられます。
投資家を始めとするステークホルダー(利害関係者)が信頼して預託などの意思決定ができるよう、独立した第三者の会計監査人が財務情報を検証すること。
BMキャピタルは定期的に金融庁からの監査にも応じており、決して金融当局の目を盗んで悪質性の高いファンド業務を行っているわけではありません。そもそもこの規模感でポンジスキームを実施しては、既に捜査の手が入っているでしょう。
【結論】BMキャピタルは詐欺やポンジスキームの心配はない
ここまでお伝えしたように、BMキャピタルには詐欺やポンジスキームの悪質性は無いといえます。シンプルなホームページや広告まわりも、投資業務という本質的な価値提供に集中するという姿勢の表れです。そのようなスタンスのため、特にインターネットでは誤解されることもありますが、これまでの多くの投資家からの信頼が何よりの証拠といえるでしょう。大切な預貯金の投資先として、充分に信頼できるヘッジファンドだと考えられます。
BMキャピタルの評判・口コミ
BMキャピタルがSNS上でどのような評価をされているか見てみましょう。
さっきヘッジファンドBMキャピタルと面談してきた。
3年前に1回して以来2回目。成績ずっといいし投資することに。
怪しんだ過去の自分に後悔・・引用:X
BMキャピタルというヘッジファンドがある。なんでも東大卒の超エリートが運用しているようで最低投資額は1000万らしい。年間利回りがこれまでのすべての年で10%以上の成績を誇っている。とてつもなく凄いファンドじゃないか。私も米国株を現金化して、こいつに1000万の金を突っ込もう
引用:X
ヘッジファンドへ預けての運用ってどうなんやろ? 国内ではBMキャピタルがやたら持ち上げられてる上に運用成績も抜群・・・ローリスクハイリターンなんてあるのだろうか?W
引用:X
原油先物の価格推移は、最近私も敏感になっています。私の運用しているBMキャピタルは原油が投資対象ではないですが、株価との関連性は気になるところです。国内株で運用しているとはいえ、中国経済の影響は大きいですので。
引用:X
日本最大のヘッジファンドはBMキャピタルであり、運用額は130億円となります。
引用:X
SNSでは詐欺だ、ポンジスキームだという声と、大丈夫だという声が並んでいるように見受けられます。
BMキャピタルの利回りや運用実績
BMキャピタルの利回りや運用実績を見ていきましょう。SNSにて大きく取り上げられるのは、一般的な投資信託と比べ圧倒的な利回り実績にあります。その実績は運用会社やファンドマネージャーの実績なのか、それとも違法性のあるものなのかという指摘があります。
- 運用実績の特徴1. 平均利回りが10%以上
- 運用実績の特徴2. 下落耐性の高さ
- 運用実績の特徴3. 堅実で安定したリターン
運用実績の特徴1. 平均利回りが10%以上
BMキャピタルの大きな特徴は、平均利回りは10%以上という点です。ほかのヘッジファンドや投資信託で平均利回り10%という実績を打ち出しているところは皆無です。ポンジスキームも何よりも高い利回り実績を打ち出す特徴があり、BMキャピタルが怪しいという一部の風評に繋がっているのではないでしょうか。
言い換えれば、それだけ突出した実績を残しているヘッジファンドともいえます。それも短期的な実績ではなく、トータルでの実績というところに注目です。
運用実績の特徴2. 下落耐性の高さ
ふたつめの特徴は下落耐性の高さです。一般的な投資信託は上場相場では収益を見込めますが、下落相場では損失を受け入れる、もしくは損失額を抑えることが課題となります。ただ、株価が下落しても逆の動きをするといわれる債券や、デリバティブ(金融派生商品)があります。
BMキャピタルは株以外の投資商品も臨機応変に活用しながら、下落局面でも高い耐性を維持することで高い利益率を維持しています。
この動きはまさに「言うは易く行うは難し」です。BMキャピタルが信頼性を維持しているのは、この有限実行力といえるでしょう。とりわけ21世紀に入ってからは日米を中心に繰り返し発生したITバブルの崩壊や2020年の新型コロナウイルスなど、事前に想定できなかった相場暴落が続きました。
このなかで一定の利益を維持しているのは、並大抵のことではないでしょう。今後も大規模な暴落が予期される際に、BMキャピタルに預託しているのはひとつのリスクヘッジといえるかもしれません。
運用実績の特徴3. 堅実で安定したリターン
BMキャピタルの公式ホームページによると、同社の平均年間利回りは10%以上です。株式投資や不動産投資が5%前後、インデックス型投資信託が3%から5%程度のなか、設立以来の平均10%は大きな魅力です。長期的に安定運用を目指すファンドとして、お勧めのファンドといえるでしょう。
特にBMキャピタルが設立された2013年以降、新型コロナウイルスの大流行などを含む幾度の荒れ相場がありました。そのなかで平均10%の利益を維持しているのは、平時にも強く、荒れ相場にも強いということがいえます。
本記事の掲載以降にも、間違いなく誰も予期できなかった荒れ相場は訪れますし、今年来年の話かもしれません。そのときに実績の出しているプロフェッショナルがいかに貴重かと考えれば、BMキャピタルの支持の高さにも納得できることでしょう。
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BMキャピタルの最低出資額・手数料・問い合わせ方法
BMキャピタルの最低出資額、手数料、問い合わせ方法をまとめます。各種情報をあまり前面に出してはいない印象のヘッジファンドですが、どれくらいの金額から預託することができるのでしょうか。
- BMキャピタルの最低出資額
- BMキャピタルの手数料
- BMキャピタルの問い合せ方法
BMキャピタルの最低出資額
BMキャピタルの最低投資額は1,000万円からの受付です。海外のヘッジファンドでは最低投資額が5000万円から1億円以上のところも多く、BMキャピタルの最低投資額は比較的安く設定されています。
また1000万円未満の預託も担当者への相談可能とのこと。お問い合わせの際に相談してみることもお勧めします。
ライフプランにおいてはまとまった退職金など、すぐには使わないため運用をせずに寝かしておくのはもったいないというお金に最適です。もちろんリスクの高い投資に直接入れるのは論外といったときに、同社のこれまでの実績がリスクヘッジの役割を担います。
BMキャピタルの手数料
BMキャピタルの手数料は3つです。
手数料の種類 | 手数料の目安 | 概要 |
---|---|---|
申込手数料 | 申込金額の5%前後 | (例)出資金額が1000万円の場合、手数料は50万円。 |
管理手数料 | 年間ベースで運用残高の5% | (例)運用残高が1000万円の場合、管理手数料は50万円 |
成功報酬 | リターンの30%~50% | ー |
他社のヘッジファンドをはじめとした運用事業と比較しても、リターンの30%から50%は際立っています。SNSでは5%もの手数料を取るから詐欺の可能性が高いという声もあります。ただ、平均利回りが10%以上と安定したパフォーマンスを出している以上、相応の手数料といえるでしょう。
そもそもヘッジファンドの手数料が高いから詐欺という指摘は、まったく根拠の無いものです。
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BMキャピタルの問い合せ方法
BMキャピタルは公式ホームページに問い合わせの電話番号、およびメールアドレスを記載しています。
電話番号 | 03-3403-2508 |
---|---|
bmcapital@bmcapital.jp | |
BMキャピタルホームページ | https://bmcapital.jp/ |
なお本社は東京メトロ日比谷線、都営大江戸線から徒歩数分の場所にあります。状況によっては訪問も出来るため、信頼性の担保に繋がるのではないでしょうか。
BMキャピタルが怪しいと言われる理由と実態をおさらい
BMキャピタルが怪しいといわれる理由を分析しました。合同会社であること、解散をしていることもそうですが、何よりヘッジファンドとして突出した成績が「何か正当な方法以外をしているのではないか」という疑念を(SNSの一部で)持たせています。
ただ大きな金額を預託する以上、毀誉褒貶は仕方の無いもの。BMキャピタルもそれを踏まえたうえで、自社を信頼する顧客を大切にしているのではないでしょうか。
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